2025年12月19日公開
最終更新日:2025年12月19日
公務員から未経験でキャリアアドバイザーへ。本当にやりたかった「人に向き合う仕事」を見つけたS.N様の転職成功インタビュー
インタビュー記事について
キャリアアドバイザーAgentは「あなたの挑戦を支える一番の伴走者になる」をコンセプトに、将来の可能性を広げるご提案にこだわり転職支援を実施しています。
このインタビューは、入社後1年以上経過している方へのインタビューを通し、実際に転職の軸を叶えられたのか?や今後チャレンジしていきたいことを中心にヒアリングをしていくことで近いご経験や志向性をお持ちの方に有益な情報を届けたいと考え、実施しています。
公務員として働く中で芽生えた「このままでいいのか」という違和感
――まずはこれまでのご経歴について教えてください。
はい。大学では公共政策を学び、卒業後は市役所に入庁しました。公務員という道を選んだのは、学生時代から「人や社会の役に立つ仕事がしたい」という思いがあったからです。
入庁後、最初に配属されたのが「子どもはぐくみ室」という部署です。ここでは、保育園の入所受付や児童手当など、子育てに関わる各種制度の窓口業務を担当していました。日々、多様な事情を抱えた市民の方と直接向き合いながら対応していく仕事には大変なこともありますが、ただ制度を案内するだけでない、人と直接関わる仕事には大きなやりがいを感じました。
その後、人事部給与課へ異動となり、職員の給与制度やルールを運用・管理する業務を担当しました。これまでの窓口業務とは大きく異なり、市民の方と接する機会はほとんどなく、法令や制度をもとにデータを扱うデスクワーク中心の仕事です。行政の仕組みを内側から理解できる貴重な経験ではあった一方で、仕事のスタイルや人との関わり方が大きく変わりましたので、少し戸惑いを感じたのを覚えています。
――安定した公務員という立場から、転職を意識するようになったきっかけは何だったのでしょうか。
大きく分けて、きっかけはふたつありました。ひとつ目は、一緒に働いていた年配の職員の存在です。その方は65歳で定年を迎えられたのですが、定年後の再就職先がなかなか決まらず、苦労されている様子を間近で見ていました。
長年、公務員として真面目に働いてきた方でさえ、定年後のキャリアに悩まれている姿を見て、「このまま公務員として働き続けた先に、自分はどんなキャリアを描けるのだろう」と、将来について考えるようになったんです。
公務員という仕事は安定していますが、そのぶん、民間企業で通用するスキルや経験をどれだけ積めているのか、漠然とした不安もありました。「公務員しか経験していないと、民間への転職は難しい」という話を耳にすることも多く、今後の選択肢が狭まってしまうのではないか、という思いが次第に強くなっていったんです。
ふたつ目のきっかけは、部署異動でした。私は市民の方と直接向き合い、話を聞きながら支援していくことに大きなやりがいを感じていたのですが、異動後の業務の大半はパソコンと向き合う仕事。人と関わる機会がほとんどなくなってしまいました。やはり自分は、「人と向き合い、誰かの人生に関れる仕事をしていたい」という思いが強く、安定よりも自分が望む働き方を選んだと言いますか、転職することに決めました。
未経験でも挑戦できる仕事として、キャリアアドバイザーに惹かれた理由
――転職先としてキャリアアドバイザーを選んだ理由を教えてください。
実は、最初からキャリアアドバイザーを目指していたわけではありません。当初考えていたのは「将来にわたって使えるスキルを身につけたい」ということでした。そのため、ITエンジニアなど、いわゆる“手に職”系の仕事を検討していたんです。
転機となったのは、ITスクールへの入学を検討するために受けたキャリア面談でした。面談を担当してくださった方は、一般的にイメージしがちな「営業」や「押し売り」とはまったく違い、私の話を丁寧に聞きながら、「なぜ転職を考えているのか」「どんな働き方をしたいのか」と、じっくりと向き合ってくれて。
市役所で市民の方と向き合ってきた経験や、人の話を聞くことにやりがいを感じていた自分にとって、この仕事なら、これまでの経験や価値観をきっと活かせると感じました。キャリアアドバイザーは単に相談に乗るだけでなく、その人の将来を見据えて選択肢を提示し、意思決定を支える仕事。「人と向き合いながら、自分自身も成長できる」と確信し、キャリアアドバイザーを目指すことを決めました。
――未経験での挑戦に不安はありませんでしたか。
もちろん、不安はありました。公務員という安定した立場から民間企業へ転職すること自体大きな決断でしたし、ましてや全くの未経験職種ですから。仕事の進め方も評価のされ方も、人間関係も、すべてが一からになることに対して、怖さのようなものもありました。
でも一方で、今のまま安定を選び続けた先の自分を想像したときに、どこか後悔している姿が浮かんだんです。「挑戦できるタイミングで挑戦しなければ、きっと後悔する」そう思えたことが、最後の後押しになりました。年齢を重ねるほど、新しい環境に飛び込むことは簡単ではなくなりますし、迷っているうちに選択肢が狭まってしまう気がして。
不安がなくなったわけではありませんでしたが、それ以上に「一度きりの人生、納得できる選択をしたい」という思いも強く、一歩踏み出す覚悟を決めました。
キャリアアドバイザーAgentとの出会いと、転職成功の裏側
――キャリアアドバイザーAgentを知ったきっかけを教えてください。
きっかけとしては、シンプルにネット検索です。「キャリアアドバイザー 転職」などのキーワードで探しているうちに、キャリアアドバイザー職に特化した転職エージェントである、キャリアアドバイザーAgentを知りました。
総合型の転職エージェントさんも利用させていただいたのですが、やはり未経験からの挑戦でしたので、「業界や職種に詳しい人」に相談できたら心強いですよね。その点、キャリアアドバイザーAgentなら、専門的な視点でのサポートが受けられるだけでなく、よりマッチした会社に出会える可能性が高いと考え、相談してみようと思いました。
――転職活動の中で、特に印象に残っているサポートはありますか。
そうですね。特に印象に残っているのは、転職活動ではじめて面接を受けた後のサポートです。面接前に「音声を録音しておいてください」と言われ、面談後、担当の方に録音を送りました。
すると、「ここは少し話が長いかもしれませんね。もう少し端的にまとめましょうか」とか、「この部分は企業側の目線で見たときに、このように伝えた方が伝わりやすいかもしれません」など、一つひとつ、本当に丁寧に指摘してくれたんです。単なる励ましや一般論ではなく、受け答えの内容や伝え方まで踏み込んだアドバイスだったので、「ここまで見てくれるんだ」と、いい意味で驚きました。はじめての転職活動ですから、客観的な視点で、具体的に教えてもらえたのは本当に心強かったです。
――K社への入社を決めた理由を教えてください。
K社への入社を決めた理由として大きかったのは、会社としての成長性です。キャリアアドバイザーとして長く働いていくことを考えたとき、これから伸びていくフェーズの会社で、自分自身も一緒に成長していきたいと感じました。
加えて、面接を通じて感じた会社の雰囲気も大きな決め手になりました。一次面接では代表が直接話してくださり、会社の方向性や考え方を率直に伝えてもらえたことが強く印象に残っています。さらに最終面接では、複数名の部長の方とお話しする機会があったのですが、役職者でありながらも終執和やかな雰囲気で、本当にチームワークを大切にしている会社なんだと感じました。
数字や制度だけでなく、「どんな人たちと働くのか」を重視していた私にとって、面接の場で感じた空気感はとても大きかったです。実際に入社してからも、当時受けた印象とのギャップはなく、周囲と協力しながら仕事に向き合える環境にとても満足しています。
入社1年で感じた成長と、キャリアアドバイザーという仕事のリアル
――入社後、業務に慣れるまで大変だったことはありますか。
入社後、まず苦労したのはWeb面談に慣れることでした。対面でのコミュニケーションとは違い、画面越しだと相手の表情や反応が読み取りづらく、話す間の取り方やタイミングに戸惑うことが多かったです。少しのタイムラグで会話が重なってしまったり、逆に変な間が空いてしまったり…。最初は全然思うように進められませんでした。
また、IT業界の知識についても、ほぼゼロからのスタートでしたので、用語や職種、エンジニアのキャリアパスなど分からないことばかりで…。はじめのうちは求職者の方と話すたびに、自分の知識不足を痛感する日々でした。
――1年経った今、入社前に描いていたキャリアアドバイザー像は実現できていますか。
はい。仕事内容自体は、入社前に思い描いていたキャリアアドバイザー像とかなり近いものだと感じています。“求職者の方と丁寧に向き合い、寄り添いながらその人に合った選択肢を一緒に考えていく”。この点においては想像していた通りで、まさに私が望んでいた仕事です。
ただ一方で、実際に働いてみて感じたのは、この仕事は「人の話を聞くだけでは成り立たない」ということ。求職者の方の人生に寄り添う姿勢は大切ですが、それだけで終わってしまっては、本当の意味での支援にはなりません。企業とのマッチングや最終的に成果を出すこと、つまり転職に成功してこそ、キャリアアドバイザーとしての役割ははじめて果たせます。「寄り添うこと」と「成果を出すこと」。このふたつの両立を念頭に置きながら、日々仕事に向き合っています。
――ご自身の変化や成長を一番感じる点はどこですか。
そうですね。大きな変化でいうと、“仕事に対する向き合い方”が変わったことでしょうか。公務員時代は、与えられた業務を着実にこなすことが評価につながる環境で、良くも悪くも受動的な働き方になっていたと思います。一方、民間企業、しかもベンチャー企業である今の環境では、「どうすれば成果につながるのか」「どう動けばより良い結果が出せるのか」を常に自分で考えなくてはなりません。指示を待つのではなく、「自ら課題を見つけ、行動に移す」そんな姿勢が求められるようになりました。
成長で言うと、最近チームリーダーに昇格し、後輩の育成やチーム全体のマネジメントといった部分も任されるようになりました。自分一人の成果だけでなく、周囲をどう支え、チームとしてどう結果を出すかを考えるようになったことも、この1年での大きな成長だと感じています。
未経験からキャリアアドバイザーを目指す方へ伝えたいこと
――今後チャレンジしていきたいことを教えてください。
直近でいうと、まずはチームリーダーとしての役割をしっかりと果たしていきたいです。目標の達成はもちろん、後輩一人ひとりの成長をどう支えていくかなど、マネジメントと言われるスキルをしっかりと身に付けなくてはなりません。
そして将来的にはキャリアアドバイザー業務にとどまらず、マーケティングやSNS領域の知識にも挑戦していきたいと考えています。会社としてもマーケティングに力を入れている環境なので、最初は学びながらでも関わりを持ち、自分の視野や専門性をさらに広げていきたいですね。
――最後に、未経験からキャリアアドバイザーを目指す方へメッセージをお願いします。
私自身、はじめてかつ異業種からの転職です。仕事も環境も人間関係も、すべてが一からでしたから、悩みもたくさんありました。それでも、「人生は一度きり。挑戦できるタイミングで挑戦しないと、きっと後悔する」と思い、1年前に一歩を踏み出したんです。
今振り返って思うのは、不安を感じたのは、それだけ真剣に自分のキャリアと向き合っていたから。少しでも「挑戦してみたい」という気持ちがあるなら、ぜひその気持ちを大切にして、みなさんも前に進んで欲しいなと思います。
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