2025年10月9日公開
最終更新日:2025年10月10日
銀行から人材業界、そしてキャリアアドバイザーへ。諦めずに夢を掴んだR.T様の転職成功インタビュー
インタビュー記事について
キャリアアドバイザーAgentは「あなたの挑戦を支える一番の伴走者になる」をコンセプトに、将来の可能性を広げるご提案にこだわり転職支援を実施しています。
このインタビューは、入社後1年以上経過している方へのインタビューを通し、実際に転職の軸を叶えられたのか?や今後チャレンジしていきたいことを中心にヒアリングをしていくことで近いご経験や志向性をお持ちの方に有益な情報を届けたいと考え、実施しています。
学生時代から社会人初期、そして人材業界へ
――まず、これまでのご経歴について教えてください。
学生時代は「人や社会の仕組み」への関心から、心理学や社会学を中心に学んでいました。就職活動には熱心に取り組み、多くの企業を受けましたが、当時はまだ「やりたいこと」という軸は曖昧だったように思います。
結果的に選んだのは安定した大手の銀行。しかし実際に働き始めると、自分の理想と現実との間に大きなギャップを感じることになりました。
――転職を意識されたきっかけは何だったのでしょうか。
厳しい上下関係や緊張感のある雰囲気の中で、「このままでいいのか」という思いが次第に募っていきました。働く意味を見失いそうになる日々が続き、改めて「自分は何を大切にしたいのか」と深く考えるようになったんです。
その結果、“人のキャリアや人生の選択”に関わる仕事がしたいと感じ、人材業界に関心を持つようになりました。
――人材業界に進まれた理由、もう少し詳しく教えてください。
当時、就職してすぐ会社を辞めてしまった自分には、就職活動での失敗や後悔のような感情が原体験としてありました。ふとした時に、「あのとき誰かにもっと相談できていたら」と考えてしまう自分がいたんです。
自分自身が就職に悩んできたからこそ、同じように迷う人を支援できる仕事に挑戦したい。人材業界に転職したのは、そんな思いからでした。
――人材業界での経験はいかがでしたか。
そこでは派遣スタッフの営業担当として、約3年働きました。数値目標に追われる日々でしたが、努力が成果に結びついたときの達成感は大きかったです。チームをまとめるリーダーを任せてもらえたことも貴重な経験でした。ただ、業務の中心はトラブル対応や契約調整で、支援というより「火消し」に近いことも多かったですね。
その結果、そうした日々を過ごす中で強く意識するようになったのは、「自分が本当にやりたいのは、もっと本質的なキャリア支援だ」ということでした。
キャリアアドバイザーへの道と9Eとの出会い
――そこで再び転職を考えられたのですね。
はい。人材業界で営業を経験する中で、やりがいや学びは多くありましたが、「これが本当に自分のやりたいことなのか」という疑問は常に頭の片隅にありました。派遣スタッフと企業の間に立って調整する業務は必要不可欠なものですが、私が思い描いていたのは、もっと長期的なキャリア形成に伴走し、その人の未来を一緒に考えていくような支援の形です。
働けば働くほどそんな思いは強まり、転職を決意。しかし理想を叶えられる環境を探すのは簡単ではありませんでした。求人は数多くあるものの、自分が本当にやりたい支援ができる会社に出会えるのか、正直なところ不安も大きかったです。
そんな中で出会ったのが9Eのキャリアアドバイザーに特化した転職サービス、キャリアアドバイザーAgentでした。担当の方は一方的に情報を渡すのではなく、「なぜそう思うのか」「もう一度挑戦してみる価値があるのでは」と、私自身の考えを深掘りしながら寄り添ってくれました。この支援があったからこそ、本当にやりたいキャリアアドバイザーという仕事に就くことができたのは間違いありません。
――キャリアアドバイザーAgentを利用してみて、印象に残っていることはありますか。
一番印象に残っているのは、U社への再応募を後押ししてくれたことです。実は、どうしても入社したかったこの会社に最初に挑戦したときは、残念ながら不採用でした。普通なら「一度落ちた会社は難しいので、別の選択肢を探しましょう」となる場面だと思います。私自身も諦めるべきかどうか、非常に迷いました。
それでも「やはりこの会社で働きたい」という気持ちが捨てきれず、9Eの担当の方に正直に相談したんです。すると私の想いを真剣に受け止め、「それだけの熱意があるなら、もう一度挑戦してみる価値があります」と力強く背中を押してくれました。そして、前回の面接での課題を一つひとつ洗い出し、書類のブラッシュアップや模擬面接まで、徹底的にサポートしてくれました。
その全力サポートのおかげで、二度目の挑戦で見事採用。ずっと目指していたキャリアアドバイザーという仕事に就くことができました。もしあのとき「やめておきましょう」と言われていたら、今の私はいません。キャリアアドバイザーAgentの担当者さんが私の思いを尊重し、最後まで伴走してくれたことは、本当に大きな転機だったんです。
――一度不採用になっても、再チャレンジしてまでU社に入りたいと思ったのは、なぜだったのでしょうか。
それほど強い気持ちを抱けたのは、やはりU社が若年層のキャリア支援に特化しているという点に強く惹かれていたからです。自分自身が就職活動で悩み、苦しんだ経験があるからこそ、同じように迷う人の支えになりたい。そうした支援ができる環境は多くはありません。その点、U社は「若者の可能性を信じて伴走する」という姿勢を明確に掲げていて、自分の原体験と重なる部分が非常に多かったんです。
また、説明会や面接を通じて感じた雰囲気も大きな決め手でした。社員の方々が本当に楽しそうに働いていて、「人を支える仕事を心から誇りに思っているんだな」と感じました。単に制度や研修が整っているというだけでなく、「人を信じ、人を伸ばす文化」が会社全体に浸透している。その雰囲気に強く共感し、「どうしてもここで働きたい」と思いました。
だからこそ、最初に不採用になったときは本当に悔しかったですし、諦めるという選択肢はありませんでした。自分のキャリアの軸とここでできる仕事がぴったりと重なっている感覚があり、「この会社でなら自分の想いを形にできる」と確信していたからです。結果的に、再挑戦でご縁をいただけたことは、私の人生においても大きなターニングポイントになりました。
入社後に直面した壁と成長
――入社してから担当された業務を教えてください。
入社後は、キャリアアドバイザーとして、転職希望者との面談をはじめ、求人紹介や面接対策、そして入社後のフォローまで幅広く担当しています。単に求人を紹介するだけでなく、相手の将来を一緒に考え、人生の大きな選択に寄り添う仕事。大きな責任とやりがいのある仕事です。
一方で、若年層を対象にしているからこその難しさもありました。面談に来なかったり、急に連絡が途絶えてしまったりするケースも少なくなく、最初は戸惑うことばかりでした。これまで経験してきた法人営業の現場では「効率」や「正しさ」を重視してきましたが、この仕事はそれだけでは不十分。相手の気持ちに寄り添う「共感力」が不可欠だと痛感しましたね。
当初はうまくいかないことも多くありましたが、経験を重ねる中で少しずつ自分なりのスタイルを掴み、「相手の立場に立って言葉を届ける」ことの大切さを学んでいきました。
――課題をどのように克服し、やりがいを感じられるようになりましたか。
最初は相手に寄り添う面談が思うようにできず苦労しましたが、会社には全ての面談を録画し、上司から具体的にフィードバックをもらえる仕組みがあります。自分の映像を見るのは恥ずかしさもありましたが、「ここでしっかりと共感を示した方がいいね」などの指摘を受けながら、改善を重ねていきました。泥臭い練習の繰り返しでしたが、その積み重ねが確実に自分を成長させてくれたと感じています。
そうした努力の先で、転職希望者から「自分に合う会社に出会えました」「人生に対して前向きになれました」と感謝の言葉をいただける瞬間があります。自分の経験や支援が人の人生を変えるきっかけになったと実感できたときは、これまでの苦労がすべて報われる思いがしますし、この仕事を選んで本当に良かったと感じます。
転職して得られた満足感とキャリアの展望
――転職して良かったと感じる瞬間はどんなときですか。
やはり候補者が内定を得て、新しい一歩を踏み出す瞬間に立ち会えたときですね。最初は自信をなくしていた方も、面談を重ねる中で少しずつ表情が明るくなり、前向きにチャレンジできるようになるんです。
そんな姿を見ると、自分の経験が誰かの背中を押す力になっているのだと実感できます。特に「Yさんのおかげで一歩踏み出せました」と直接感謝の言葉をいただいたときは、この仕事を選んで間違いはなかったと確信しました。
――成長を実感している部分はありますか。
一番大きな変化は“共感力”が身についたことでしょうか。以前はどうしても「正しい答えを伝えること」に意識が向いていましたが、それでは相手の心は動かないのだと気づきました。今は相手の背景や感情に耳を傾け、「あなたの気持ちを理解していますよ」という姿勢を持ちながら話せるようになったと思います。
その結果、候補者との信頼関係が深まり、相談内容もより本音に近いものを打ち明けてもらえるようになりました。これはキャリアアドバイザーとしてだけでなく、人としても大きな成長だったと感じています。
――今後の目標を教えてください。
直近の目標はリーダー職に就くことです。前職でマネジメントの経験はありましたが、キャリア支援という分野でチームを率いることにはまた違った難しさがあると感じています。
個人として一人ひとりに向き合うだけでなく、チームとして成果を出し、より多くの方のキャリアに関われる体制をつくりたいですね。リーダーになることで、自分が培ってきた共感力や経験をメンバーにも伝え、組織全体の支援力を高めていけたらと考えています。
これから転職を考える人へのメッセージ
――キャリアアドバイザーに向いているのは、どんな人だと思いますか。
そうですね。やはり「自分自身のキャリアに悩んだ経験がある人」ではないでしょうか。就職活動で思うようにいかなかったり、早期に離職してしまったり—。世間的にはネガティブに見られがちな経験でも、それが強みになるのがキャリアアドバイザーという仕事です。
悩んだからこそ、同じ立場の人に寄り添えるし「自分も同じだったよ」と本音で語れます。そうしたリアルな経験が言葉に重みを持たせ、相談者に安心を与えるのだと思います。実際に、複雑な経歴を持ちながら第一線で活躍しているアドバイザーも多く、むしろそうした人の方が頼りにされている印象があります。
――最後に、未経験でキャリアアドバイザーを目指す方にアドバイスをお願いします。
転職活動は決して平坦な道ではありません。思ったように進まず、時には心が折れそうになることもあるでしょう。でも悩んだ分だけ視野は広がりますし、経験は必ず未来の糧になってくれます。私自身、一度は不採用となった会社に再挑戦し、今の仕事を手にしました。あのとき「諦めていたら」と思うと、今の自分は存在していません。
迷いの時間は決して無駄ではなく、あなた自身の答えを形づくる大事なプロセスです。どうかポジティブに捉えて、一歩を踏み出してください。その挑戦の先には、きっと新しい自分との出会いが待っていますから。