2025年8月28日公開
最終更新日:2025年8月28日
投稿者:キャリアアドバイザーAgent求人ナビ編集部

【例文多数】人材コーディネーターの志望動機の書き方|未経験・経験者別に徹底解説

「人と企業をつなぐ架け橋となる「人材コーディネーター」。求職者のキャリアに深く寄り添い、企業の成長にも貢献できるやりがいの大きな仕事です。その分、採用の場では「なぜこの仕事なのか」「なぜ当社なのか」を深く問われます。

 

この記事では、人材コーディネーターの仕事内容から求められるスキル、採用担当者の心に響く志望動機の作成ステップまでを網羅的に解説します。未経験者向け・経験者向けの豊富な例文も紹介するので、ご自身の状況に合わせて最適な志望動機を作成するためのヒントが必ず見つかるはずです。

 

本記事を参考に、あなたの熱意と強みが伝わる、オリジナルの志望動機を完成させ、憧れのキャリアへの第一歩を踏み出しましょう。

 

人材コーディネーターとは?仕事内容と求められるスキル

志望動機を作成する前に、まずは人材コーディネーターという仕事の全体像を正しく理解することが不可欠です。ここでは、具体的な仕事内容と、採用担当者が候補者に求める重要なスキルについて詳しく解説します。自身の経験や強みと照らし合わせながら読み進めてみてください。

 

人材コーディネーターの具体的な仕事内容

人材コーディネーターは、その名の通り「人材」を求める企業と、「仕事」を探す求職者をつなぎ、双方にとって最適なマッチングを実現する役割を担います。業務は大きく「求職者側への対応」と「企業側への対応」の2つに分かれます。

 

求職者(候補者)側への業務

求職者一人ひとりの人生の岐路に立ち会い、キャリアパートナーとして伴走する、非常に重要でやりがいのある業務です。

 

登録面談・カウンセリング:
自社に登録した派遣スタッフや求職者と面談を行います。これまでの職務経歴やスキル、希望する働き方(勤務地、時間、給与など)といった条件面だけでなく、将来のキャリアプランや仕事に対する価値観、得意なこと、苦手なことまで丁寧にヒアリングします。求職者自身も気づいていない潜在的な強みや可能性を引き出すことが求められます。

 

お仕事の紹介(マッチング):
カウンセリングで得た情報をもとに、数ある求人の中からその人に最もマッチすると考えられる企業や仕事を紹介します。単に条件が合うだけでなく、「社風に馴染めそうか」「スキルアップにつながるか」といった多角的な視点でのマッチングが重要です。

 

職場見学・面接の同行:
求職者が安心して選考に臨めるよう、企業への職場見学や面接に同行します。事前に企業の雰囲気や面接のポイントなどを伝え、当日は緊張をほぐしたり、本人に代わって質問をしたりと、きめ細やかなサポートを行います。

 

就業条件の交渉・契約手続き:
給与や勤務時間などの就業条件について、求職者に代わって企業と交渉することもあります。双方が納得できる条件で合意できるよう調整し、雇用契約の手続きを進めます。

 

就業後のフォローアップ:
人材コーディネーターの仕事は、仕事を紹介して終わりではありません。就業後も定期的に連絡を取ったり、職場を訪問したりして、「新しい環境に慣れたか」「人間関係で困っていることはないか」「業務内容にギャップはないか」などを確認します。問題があれば求職者と企業の間に立ち、解決に向けてサポートします。長期的に安定して働いてもらうための重要な業務です。

 

企業(クライアント)側への業務

企業の事業戦略を左右する「人材」という経営資源に関わるため、ビジネスパートナーとしての視点が求められます。

 

人材ニーズのヒアリング:
企業の採用担当者や現場の責任者から、どのような人材を求めているのかを詳しくヒアリングします。必要なスキルや経験はもちろん、「どのような人柄の人が部署に馴染みやすいか」「どのような課題を解決してほしいのか」といった、求人票だけでは分からない企業の潜在的なニーズを深く理解します。

 

最適な人材の提案(プレゼンテーション):
ヒアリング内容に基づき、登録している求職者の中から最適な人材を選出して企業に提案します。その際、単にプロフィールを伝えるだけでなく、「この方のこのスキルが、御社のこの課題解決にこう貢献できます」といったように、推薦理由を具体的にプレゼンテーションします。

 

職場見学・面接の日程調整:
企業と求職者の間に立ち、職場見学や面接の日程を調整します。双方のスケジュールを考慮し、スムーズに選考が進むように段取りを組みます。

 

就業後の状況確認:
就業中のスタッフの勤務状況やパフォーマンスについて、企業側にも定期的にヒアリングします。企業が抱える課題や満足度を把握し、次回の提案やサービスの改善につなげます。

 

▼関連記事
人材紹介の流れとは? 求職者・企業それぞれが利用する場合と職種別の仕事の流れ、採用を成功させるポイントを解説
人材紹介という仕事はどのようにおこなわれる? 業務フローを基本から解説

 

採用担当者が注目する人材コーディネーターに不可欠な5つのスキル

多岐にわたる業務を遂行するため、人材コーディネーターには様々なスキルが求められます。特に採用担当者が注目するのは、以下の5つのスキルです。自身の経験の中から、これらのスキルを発揮したエピソードがないか探してみましょう。

 

コミュニケーション能力

人材コーディネーターの仕事は、求職者、企業の採用担当者、社内の営業担当など、常に多くの人と関わります。相手の立場や状況に合わせて、分かりやすく的確に情報を伝えたり、良好な関係を築いたりする能力は最も重要なスキルと言えます。単に「話すのが得意」ということではなく、相手の意図を正確に汲み取り、円滑な意思疎通を図る双方向のコミュニケーション能力が求められます。

 

傾聴力

特に求職者との面談において、傾聴力は不可欠です。相手の話に真摯に耳を傾け、表面的な言葉だけでなく、その裏にある本音や不安、期待などを引き出す力が求められます。求職者が安心して心を開き、「この人になら何でも話せる」と思ってもらえるような信頼関係を築くための土台となるスキルです。

 

調整力・スケジュール管理能力

複数の求職者と企業を同時に担当し、それぞれの選考スケジュールや就業後のフォローを並行して進めるため、優れた調整力とスケジュール管理能力が必須です。突発的なトラブルや急な依頼にも冷静に対応し、優先順位をつけて効率的に業務を遂行する力が求められます。関係者全員が納得できるよう、利害関係を調整する場面も多く発生します。

 

課題解決能力・提案力

求職者の「希望の仕事が見つからない」、企業の「求める人材に出会えない」といった課題に対して、解決策を考えて提案する能力も重要です。固定観念にとらわれず、「このスキルを活かせば、こんな業界も可能性があるのでは?」「この条件を少し変更すれば、より多くの候補者と会えますよ」といったように、新しい視点からの提案ができるコーディネーターは高く評価されます。

 

忍耐力・ストレス耐性

人と深く関わる仕事だからこそ、時には難しい局面に直面することもあります。求職者から厳しい意見を受けたり、企業と求職者の間で板挟みになったりすることもあるでしょう。そうした状況でも感情的にならず、粘り強く解決策を探し続ける忍耐力や、プレッシャーを乗り越えるストレス耐性は、この仕事を長く続けていく上で欠かせない資質です。

 

人材コーディネーターの志望動機を作成する4つの基本ステップ

人材コーディネーターの志望動機を作成する4つの基本ステップ

採用担当者は、毎日多くの履歴書に目を通しています。その中で「この人に会ってみたい」と思わせるためには、論理的で熱意の伝わる志望動機が不可欠です。ここでは、誰でも実践できる志望動機作成の4つの基本ステップをご紹介します。この流れに沿って考えを整理することで、あなたの魅力が最大限に伝わる志望動機が完成します。

 

Step 1: なぜ人材業界・人材コーディネーターなのかを明確にする(自己分析)

最初のステップは、「数ある業界・職種の中で、なぜ人材コーディネーターなのか」という問いに明確な答えを出すことです。ここが曖昧だと、志望動機全体が説得力のないものになってしまいます。

 

動機の深掘り

「人の役に立ちたい」「人と関わる仕事がしたい」といった動機は、多くの職種に当てはまります。そこから一歩踏み込み、「なぜ"人材"という領域で役に立ちたいのか」「なぜ営業や販売ではなく、求職者と企業のマッチングという形で関わりたいのか」を自問自答してみましょう。

 

原体験の棚卸し

  • 過去に誰かの相談に乗って喜ばれた経験
  • アルバイト先で新人教育を任され、成長をサポートした経験
  • チーム内でメンバーの長所を見つけ、役割分担を工夫した経験
  • 自分自身が転職活動で苦労した、あるいはキャリアアドバイザーに助けられた経験

上記のような原体験と、人材コーディネーターの仕事を結びつけることで、「あなたならでは」の志望動機になります。

 

Step 2: なぜ「その企業」でなければならないのかを具体化する(企業研究)

次に、「なぜ競合他社ではなく、この企業で働きたいのか」を明確にします。どの企業にも当てはまるような志望動機は、採用担当者に「誰でもよかったのでは?」という印象を与えてしまいます。

 

企業研究のポイント

企業理念・ビジョン: 
企業の目指す方向性や価値観に共感できる点はどこか。

 

事業領域・強み: 
どのような業界(IT、医療、製造など)や職種(事務、エンジニアなど)に強みを持っているか。総合型か特化型か。

 

サービスの特徴: 
他社にはない独自のサービスや、求職者・企業へのサポート体制(研修制度、フォローアップの手厚さなど)はあるか。

 

社員の声・社風: 
社員インタビューやブログなどから感じられる、企業の雰囲気や働く人の魅力は何か。

 

これらの情報を企業の公式ウェブサイト、採用ページ、プレスリリース、転職サイトの口コミなどから収集し、自分の価値観や目標と合致する点を具体的に言語化しましょう。「御社の〇〇という理念に共感し〜」「〇〇業界に特化したサポート体制に魅力を感じ〜」といったように、具体名を出して述べることが重要です。

 

Step 3: 自身の経験・スキルがどう貢献できるかをアピールする(貢献の提示)

自己分析と企業研究で明確になった「想い」を、具体的な「貢献」に結びつけるステップです。これまでの経験で培ったスキルが、入社後どのように活かせるのかを具体的に示します。

 

スキルの棚卸し

前述した「人材コーディネーターに不可欠な5つのスキル」を参考に、自身の経験を振り返ります。

 

例(販売職の場合):

  • コミュニケーション能力・傾聴力 → お客様の潜在的なニーズを引き出し、最適な商品を提案した経験
  • 課題解決能力 → 在庫管理の課題に対し、発注方法の改善を提案・実行した経験
  • 調整力 → シフト作成担当として、スタッフの希望を調整し円滑な店舗運営に貢献した経験

 

貢献の具体化

棚卸ししたスキルと具体的なエピソードを交えながら、「私のこの経験は、御社で〇〇という形で貢献できると考えております」と明確に伝えましょう。未経験であっても、これまでの経験を人材コーディネーターの業務内容と関連付けて説明することで、採用担当者はあなたが入社後に活躍する姿をイメージしやすくなります。

 

Step 4: 入社後のキャリアビジョンと熱意を伝える(将来性)

最後のステップとして、入社後の目標や将来のキャリアビジョンを伝えることで、仕事に対する高い意欲と長期的な貢献意欲を示します。

 

具体的な目標設定

「まずは一日も早く業務を覚え、一人でも多くの求職者様と企業様のマッチングを成功させたいです」

「将来的には、〇〇業界の専門知識を深め、その領域でNo.1のコーディネーターを目指したいです」

「ゆくゆくは後輩の育成やチームマネジメントにも携わり、組織全体の成長に貢献したいと考えております」

 

「成長したい」「学びたい」という受け身な姿勢だけでなく、「貴社にこのように貢献していきたい」という能動的な意志を伝えることがポイントです。熱意あふれるビジョンは、あなたのポテンシャルと将来性を強く印象付けるでしょう。

 

【経験別】人材コーディネーターの志望動機例文

【経験別】人材コーディネーターの志望動機例文

ここからは、これまで解説した4つのステップを踏まえて作成した志望動機の例文を、未経験者・経験者別に紹介します。ご自身の経歴や強みに近いものを参考に、自分らしい言葉でアレンジしてみてください。

 

未経験者向け例文8選(アピールする強み別)

未経験者の場合は、ポテンシャルや人柄が重視されます。これまでの経験で培ったスキルが、いかに人材コーディネーターの仕事に活かせるかを具体的にアピールすることが重要です。

 

例文1: コミュニケーション能力をアピール

私は、相手の立場に寄り添い、信頼関係を築くコミュニケーション能力に自信があります。現職の携帯電話販売では、お客様のライフスタイルや潜在的なニーズを丁寧にヒアリングし、最適なプランや機種を提案することを心がけてきました。その結果、個人の販売目標を2年間継続して達成し、お客様アンケートでも高い評価をいただくことができました。

 

この経験を通じて、表面的な条件だけでなく、相手が本当に求めているものを見極め、提案することの重要性を学びました。この強みは、求職者様一人ひとりのキャリアに深く寄り添い、潜在的な可能性を引き出す人材コーディネーターの業務で必ず活かせると考えております。

 

貴社を志望したのは、「一人ひとりに、どこまでも寄り添う」という理念に深く共感したためです。入社後は、私の強みであるコミュニケーション能力を最大限に発揮し、多くの求職者様と企業様にとって最高の出会いを創出することで、貴社の事業発展に貢献してまいります。

 

例文2: 傾聴力・相談対応経験をアピール

人の話に深く耳を傾け、本音を引き出す傾聴力が私の強みです。大学時代に4年間、学生相談室のボランティアカウンセラーとして、学業や人間関係に悩む学生の相談に応じてまいりました。私が心がけていたのは、安易にアドバイスをするのではなく、相手が自分の言葉で課題を整理し、自ら答えを見つけられるようサポートすることです。相談後には「話を聞いてもらえただけで、頭が整理できた」という言葉を多くいただきました。

 

この経験から、人がキャリアという重要な決断をする際には、心から信頼できるパートナーの存在が不可欠であると痛感しました。人材コーディネーターは、まさに求職者様にとってそのような存在であると考えております。

 

特にIT業界に強みを持ち、エンジニアのキャリア支援に定評のある貴社でこそ、私の傾聴力を活かし、専門的なスキルを持つ求職者様の繊細な悩みや希望に寄り添えると確信しております。未経験からの挑戦となりますが、一日も早く専門知識を吸収し、貴社に貢献できる人材になります。

 

例文3: チームの調整力・リーダーシップをアピール

私は、異なる意見を持つメンバーの間に立ち、目標達成に向けて調整する能力に長けていると自負しております。前職の営業事務では、営業担当、経理、顧客という3者の間に立ち、請求書の発行から入金確認までのプロセス管理を担当していました。時には各部署の要望が衝突することもありましたが、それぞれの立場を理解し、粘り強く交渉することで、円滑な業務遂行と納期遵守を実現しました。

 

この経験で培った調整力は、求職者様と企業様、双方の要望を汲み取り、最適なマッチングを実現する人材コーディネーターの業務において、大きな強みになると考えております。

 

貴社はチームワークを重視し、コーディネーターと営業が一体となってクライアントをサポートする体制が整っている点に魅力を感じています。入社後は、私の調整力を活かしてチームの潤滑油のような存在となり、組織全体の目標達成に貢献したいです。

 

例文4: 課題解決能力をアピール

現職の飲食店店長として培った課題解決能力を、人材コーディネーターの仕事で発揮したいと考えております。私が店長に就任した当初、店舗はスタッフの定着率の低さという課題を抱えていました。私はスタッフ一人ひとりと面談を行い、シフトの不満や人間関係の悩みといった根本原因を特定しました。その上で、個人の希望を反映したシフト作成ルールの見直しや、定期的なチームミーティングの導入といった改善策を実行した結果、半年で離職率を50%改善することに成功しました。

 

この経験から、課題の本質を見極め、具体的な解決策を立案・実行することの重要性を学びました。この能力は、求職者様が抱えるキャリアの課題や、企業様が抱える採用の課題を解決する上で、必ず役立つと確信しております。特に製造業の人材派遣に強みを持つ貴社で、人手不足という社会課題の解決に貢献したいです。

 

例文5: 適材適所の見極め経験をアピール

私は、人の特性を見極め、適材適所に配置することで組織のパフォーマンスを最大化することにやりがいを感じてきました。前職のアパレル店でサブリーダーを務めていた際、スタッフの接客スタイルや得意な作業内容を観察し、それぞれの強みが最も活かせる持ち場(レジ、フィッティング、商品整理など)への配置転換を店長に提案しました。その結果、店舗全体の業務効率が向上し、売上目標を12ヶ月連続で達成することができました。

 

この経験を通じて、一人ひとりが持つ個性や強みを活かせる環境を提供することが、個人の満足度と組織の成長の両方につながることを実感しました。この「人を見る力」は、求職者様の潜在的な能力を見出し、最も輝ける職場を提案する人材コーディネーターの仕事の根幹であると考えております。

 

数ある企業の中でも、未経験者のポテンシャル採用に力を入れている貴社であれば、私の強みを最大限に活かせると感じ、志望いたしました。

 

例文6: 向上心・学習意欲をアピール

私は常に新しい知識を学ぶことに意欲的であり、それを仕事に活かすことに喜びを感じます。現職の総務事務では、業務効率化のために独学でRPA(Robotic Process Automation)を学び、定型的なデータ入力作業を自動化するツールを作成しました。これにより、月間20時間の作業時間削減を実現し、部署全体の生産性向上に貢献しました。

 

人材コーディネーターの仕事は、労働法規や各業界の動向、新しい働き方など、常に最新の知識を学び続ける必要があると認識しております。私の強みである向上心と学習意欲は、変化の速い人材業界で活躍するために不可欠な素養だと考えております。

 

未経験分野への挑戦ではありますが、貴社の充実した研修制度のもとで一日も早く専門知識をキャッチアップし、将来的には法改正にも対応できるような専門性の高いコーディネーターとして、求職者様と企業様に付加価値の高いサービスを提供したいです。

 

例文7: 人と人をつなぐ経験をアピール

私は「人と人をつなぐ」ことに大きなやりがいを感じてきました。大学時代には、国際交流サークルの代表として、日本人学生と留学生が交流するイベントを毎月企画・運営していました。文化や言語の壁を乗り越え、参加者同士が笑顔で交流する姿を見るたびに、人と人との出会いが持つ大きな可能性を実感しました。

 

この経験から、人と人、そして人と機会をつなぐことで、双方にとってプラスの価値を生み出す仕事に就きたいと強く思うようになりました。人材コーディネーターは、まさに求職者という「人」と、企業という「機会」をつなぐ、社会貢献性の高い仕事だと考えております。

 

中でも貴社は、地域密着型で地元の優良企業との強いパイプをお持ちです。私も地域の一員として、人と企業をつなぐことを通じて、地域経済の活性化に貢献したいという想いがあり、貴社を志望いたしました。

 

例文8: 忍耐力・粘り強さをアピール

私の強みは、困難な状況でも諦めずに目標を達成する忍耐力です。前職の法人営業では、新規開拓の目標達成が困難な時期がありました。多くの企業に断られ続けましたが、私はそこで諦めず、アプローチ方法を根本から見直しました。業界研究を徹底し、各企業の課題を仮説立てた上で、個別の提案資料を作成して訪問を続けた結果、最終的には目標を120%達成することができました。

 

人材コーディネーターの仕事は、求職者様や企業様の難しい要望に応えたり、時には厳しい意見を受けたりと、粘り強さが求められる場面が多いと伺っております。私のこの忍耐力は、双方にとって最適なマッチングが実現するまで、決して諦めずにサポートし続ける上で必ず活かせると確信しております。入社後は、どんな困難な状況でも誠実に対応し、最後まで責任を持って業務を遂行することをお約束します。

 

経験者向け例文7選(状況・キャリア志向別)

経験者の場合は、これまでの実績やスキルを具体的に示すとともに、なぜ転職するのか、そして入社後どのように貢献したいのかを明確に伝えることが重要です。

 

例文1: 異業界からの転職(親和性の高いスキルをアピール)

現職では、ウェディングプランナーとして5年間、お客様の人生の節目に寄り添ってまいりました。新郎新婦様の価値観や理想の結婚式のイメージを深くヒアリングし、それを形にする過程は、求職者様のキャリアプランに寄り添い、理想の働き方を実現する人材コーディネーターの仕事と通じるものがあると考えております。特に、ご家族間の意見調整や、多くの協力会社とのスケジュール管理で培った調整力は、貴社でも即戦力として活かせると自負しております。

 

これまでは「結婚」という門出をサポートしてきましたが、今後は人の人生により長期的に関わる「仕事」という領域で、これまでの経験を活かしたいと考えるようになりました。
IT業界に特化した人材紹介事業を展開されている貴社で、専門知識を身につけ、スキルアップを目指す求職者様のキャリアチェンジをサポートすることに大きな魅力を感じております。

 

例文2: 同業界で専門性を高めたい(特化型)

私はこれまで3年間、総合型の人材派遣会社でコーディネーターとして、事務職から軽作業まで幅広い職種を担当してまいりました。月平均30名の求職者様と面談し、10件のマッチングを実現する中で、より特定の分野に専門性を持って求職者様に深く貢献したいという想いが強くなりました。

 

中でも、今後の社会でますます重要性が高まる医療・介護分野において、質の高いマッチングを通じて業界全体に貢献したいと考えております。

 

医療・介護業界に特化し、業界トップクラスの実績を持つ貴社であれば、これまでのコーディネーターとしての基礎スキルを活かしつつ、より専門性の高い知識を習得し、キャリアアップを実現できると確信しております。入社後は、一日も早く業界知識を深め、資格を持つ求職者様にも信頼される専門性の高いコーディネーターを目指します。

 

例文3: より幅広い業界・求職者を担当したい(規模拡大)

現職では、ITエンジニア専門の人材紹介会社でコーディネーターを務めております。特定の領域で専門性を深めることにはやりがいを感じておりますが、より多様なバックグラウンドを持つ求職者様や、様々な業界の企業様と関わることで、自身のコーディネーターとしての介在価値を高めていきたいと考えるようになりました。

 

貴社は、業界・職種を問わない総合的な人材サービスを展開されており、国内最大級の求人データベースをお持ちです。そのような環境に身を置くことで、これまで培ってきたヒアリング力やマッチングスキルを活かしながら、より広い視野で最適なキャリア提案ができるようになると考えております。

 

将来的には、多様なマッチング経験を積むことで、市場全体の動向を俯瞰できるコーディネーターへと成長し、貴社の事業拡大に貢献したいです。

 

例文4: 派遣スタッフのサポート体制に魅力を感じた

人材コーディネーターとして5年間、求職者様と企業様のマッチングに尽力してまいりました。多くの就業をサポートする中で、就業後のフォローアップこそが、スタッフの定着率向上と長期的なキャリア形成において最も重要であると痛感しております。

 

現職では、マッチング業務に追われ、就業後のフォローが手薄になりがちな点に課題を感じていました。その点、貴社はコーディネーター一人あたりの担当人数を制限し、定期的な面談やスキルアップ研修の提供など、派遣スタッフの方々への手厚いサポート体制を構築されている点に深く感銘を受けました。

 

私がこれまで培ってきたカウンセリングスキルを活かし、貴社の理念である「人を大切にする」姿勢を体現するコーディネーターとして、スタッフの方々が安心して長く働ける環境作りに貢献したいと考えております。

 

例文5: 企業の採用課題解決に深く関わりたい

私はこれまで、求職者様側のサポートを中心にコーディネーター業務を行ってまいりました。経験を積む中で、求職者様の希望を叶えるためには、企業側の採用課題をより深く理解し、根本的な解決策を提案する必要があると感じるようになりました。

 

貴社は、単なる人材紹介に留まらず、採用コンサルティングやアウトソーシングといった多角的なサービスで、企業の経営課題にまで踏み込んだソリューションを提供されています。このような環境でこそ、私が目指す「企業の事業成長に貢献できるコーディネーター」を実現できると考えました。

 

これまでの経験で培った求職者視点での知見を活かし、企業様に対しては採用ターゲットの見直しや、定着率向上のための施策提案なども積極的に行っていきたいです。

 

例文6: 営業経験を活かしてコーディネーターに挑戦

人材派遣会社の営業として3年間、新規クライアントの開拓と既存クライアントへの提案活動を行ってまいりました。企業の経営者や人事担当者から直接採用課題をヒアリングし、人材活用の提案を行う中で、自分が提案した人材が現場で活躍し、企業の成長に貢献することに大きなやりがいを感じてきました。

 

次のステップとして、より直接的に「人」に寄り添い、求職者様のキャリア形成をサポートするコーディネーターの仕事に挑戦したいと考えております。営業として培った企業側のニーズを的確に把握する力と、課題解決型の提案力は、求職者様に対して精度の高いマッチングを提供する上で必ず活かせると確信しております。

 

営業とコーディネーターの連携が強い貴社で、双方の視点を持つ人材として、より質の高いマッチングの実現に貢献したいです。

 

例文7: マネジメント職へのキャリアアップを目指す

コーディネーターとして7年間、個人としての実績を追求してまいりました。直近3年間はチームリーダーとして、年間MVPを含む複数の社内表彰を受賞しております。個人の目標達成に加え、現在は後輩3名の育成にも携わっており、メンバーの成長をサポートすることに新たなやりがいを見出しております。

 

今後は、プレイングマネージャーとして自身の経験やスキルをチームに還元し、組織全体のパフォーマンス向上に貢献できるポジションに挑戦したいと考えております。

 

貴社では、実績に応じて早期にマネジメント職へキャリアアップできる制度が整っていると伺い、大変魅力に感じております。入社後は、まずはいちコーディネーターとして着実に実績を上げ、将来的にはチームを牽引するリーダーとして、貴社の事業成長の中核を担う存在になりたいと考えております。

 

▼関連記事
人材コーディネーターの職務経歴書作成完全ガイド!転職を成功に導く書き方とは

 

評価を下げてしまう志望動機の特徴と改善ポイント

【経験別】人材コーディネーターの志望動機例文

一生懸命考えた志望動機でも、伝え方によってはマイナスの印象を与えてしまうことがあります。ここでは、多くの就職・転職希望者が陥りがちなNG例と、それを改善するためのポイントを解説します。自身の志望動機に当てはまる部分がないか、チェックしてみましょう。

 

NG例1:「人と関わるのが好き」「人をサポートしたい」など理由が抽象的

【NG例】
「私は昔から人と関わることが好きで、人の役に立つ仕事がしたいと考えていました。中でも、人の人生の大きな転機である就職をサポートする人材コーディネーターの仕事に魅力を感じています。」

 

【なぜNG?】
「人と関わるのが好き」という理由は、接客業や営業職など多くの仕事に当てはまるため、なぜ人材コーディネーターでなければならないのかが伝わりません。具体性に欠け、仕事への理解が浅いという印象を与えてしまう可能性があります。

 

【改善ポイント】
「なぜ」を深掘りし、具体的なエピソードを加えましょう。「人と関わる」中で、どのような関わり方をしたいのか、どう役に立ちたいのかを明確にします。

 

【改善例】
「現職の販売員として、お客様の相談に乗りながら最適な商品を提案することにやりがいを感じています。特に、お客様自身も気づいていなかったニーズを引き出し、『あなたに相談してよかった』と言われた時に大きな喜びを感じます。この経験から、一方的なサポートではなく、相手に深く寄り添い、潜在的な可能性を引き出す形で人の役に立ちたいと考えるようになりました。求職者様のキャリアに長期的に伴走する人材コーディネーターの仕事こそ、私の理想を実現できると考え志望いたしました。」

 

NG例2:どの企業にも当てはまる内容で、熱意が伝わらない

【NG例】
「人材業界は今後も成長が見込まれる将来性のある業界だと考えています。中でも、業界大手である貴社で、多くの求職者様のサポートをしたいと思い、志望いたしました。」

 

【なぜNG?】
企業の理念や事業内容、社風などに一切触れておらず、「なぜこの会社なのか」という最も重要な点への答えになっていません。採用担当者からは「他の会社でも良いのでは?」「うちの会社のことを調べていないな」と思われ、入社意欲が低いと判断されてしまいます。

 

【改善ポイント】
企業研究を徹底し、その企業ならではの魅力を見つけて、自身の考えと結びつけましょう。企業のウェブサイトや採用ページを読み込み、「理念」「事業の強み」「サポート体制」「社員の方の働き方」などに着目します。

 

【改善例】
「数ある人材会社の中でも貴社を志望する理由は、〇〇業界に特化した専門性の高さと、就業後の手厚いフォローアップ体制に強く惹かれたからです。私自身、前職で〇〇業界の厳しさとやりがいを経験したからこそ、専門知識を活かして求職者様に寄り添ったサポートができると確信しております。特に貴社の『△△』という研修制度は、求職者様のスキルアップを本気で考えている証だと感じました。私も貴社の一員として、専門性を高めながら、求職者様と企業様の双方に貢献したいです。」

 

NG例3:受け身な姿勢や待遇面への言及が目立つ

【NG例】
「未経験ではありますが、貴社の充実した研修制度のもとで一から学ばせていただきたいと考えております。福利厚生が手厚く、長く安定して働ける環境にも魅力を感じました。早く成長して会社に貢献できるよう頑張ります。」

 

【なぜNG?】
「学ばせていただく」「成長したい」といった言葉は、意欲的に聞こえる反面、受け身で主体性に欠ける印象を与えます。企業は学校ではありませんので、「会社に何をしてもらうか」ではなく「会社に何ができるか」をアピールすることが重要です。また、志望動機の段階で給与や福利厚生といった待遇面を前面に出すのは避けるべきです。

 

【改善ポイント】
「学ぶ」姿勢を「貢献」の意志へと転換しましょう。自身の強みや経験を提示した上で、「どのように会社に貢献していきたいか」という能動的な姿勢を示すことが大切です。

 

【改善例】
「未経験からの挑戦となりますが、現職で培った〇〇のスキルは、必ずや貴社のコーディネーター業務で活かせると考えております。もちろん、専門知識については入社後、一日も早くキャッチアップする所存です。その上で、私の強みである〇〇を活かし、1日でも早く戦力となり、将来的にはチームの目標達成に貢献できる人材になることを目指しております。」

 

志望動機をさらにブラッシュアップするための2つのヒント

志望動機をさらにブラッシュアップするための2つのヒント

基本的なステップに沿って志望動機を作成したら、最後にもう一工夫加えることで、他の候補者と差をつけることができます。ここでは、あなたの志望動機をさらに説得力のあるものにするための2つのヒントをご紹介します。

 

具体的なエピソードで独自性と説得力を高める

志望動機の中で自分の強みをアピールする際は、必ず具体的なエピソードを添えましょう。エピソードがあることで、あなたの言葉に独自性と説得力が生まれます。エピソードを語る際は、STARメソッドを意識すると、分かりやすく伝えることができます。

 

S (Situation):状況 - いつ、どこで、誰が関わっていたか
T (Task): 課題・目標 - どのような課題や目標があったか
A (Action): 行動 - その課題に対し、あなたが具体的にどう考え、行動したか
R (Result): 結果 - その行動によって、どのような結果が生まれたか

 

 

STARメソッドを用いた具体例

「(S)前職の店舗では、お客様からのクレームが多いという課題がありました。(T)私はクレーム内容を分析し、原因の多くがスタッフ間の情報共有不足にあると突き止め、月5件以下に減らすという目標を立てました。(A)そこで、日々の引継ぎ事項を記載する共有ノートの導入と、週に一度のミーティングの開催を店長に提案し、実行しました。(R)その結果、3ヶ月後にはクレーム件数を月平均2件まで削減することに成功しました。」

 

このように、数字や固有名詞を交えて具体的に語ることで、採用担当者はあなたの能力を客観的に評価しやすくなります。

 

第三者(転職エージェントなど)に添削を依頼し客観的な視点を取り入れる

自分で書き上げた志望動機は、思い入れが強い分、独りよがりな表現になっていたり、分かりにくい部分があったりすることに気づきにくいものです。完成したと思ったら、一度第三者に読んでもらい、客観的な意見をもらうことを強くお勧めします。

 

転職エージェント

人材業界の採用事情に精通しており、企業がどのような点を評価するのかを熟知しています。プロの視点から、より効果的なアピールの仕方や表現方法について具体的なアドバイスをもらえます。

 

キャリアセンター(大学など)

新卒や第二新卒の場合、大学のキャリアセンターの職員に相談するのも良いでしょう。

 

信頼できる友人や先輩:
自分のことをよく知る人に読んでもらうことで、自分では気づかなかった強みやアピールポイントを発見できることもあります。

 

客観的なフィードバックをもらうことで、誤字脱字のチェックはもちろん、論理の飛躍や分かりにくい表現を修正し、志望動機の完成度を格段に高めることができます。

 

まとめ

本記事では、人材コーディネーターの仕事内容から、採用担当者の心に響く志望動機の作成ステップ、そして具体的な例文までを詳しく解説してきました。

 

人材コーディネーターの志望動機で最も重要なポイントは、以下の3つです。

 

  • なぜ人材コーディネーターなのか(自己分析と動機の明確化)
  • なぜこの企業なのか(徹底した企業研究と共感)
  • あなたは何ができるのか(経験に基づいた貢献意欲の提示)

 

「人の役に立ちたい」という想いを、あなた自身の具体的な経験と言葉で語り、入社への熱意を伝えることができれば、未経験からでも十分に内定を勝ち取ることは可能です。

 

この記事で紹介したステップと例文を参考に、ぜひあなただけの魅力的な志望動機を作成してください。あなたの挑戦を心から応援しています。

 

キャリアアドバイザーAgentの転職支援サービスは人材コーディネーター職含め人材業界での転職を考えている方向けに特化した転職支援サービスで、人材コーディネーター職のやりがいや大変さ、求職者様に向いているかなどのご相談に乗らせていただくこともできます。

 

応募書類作成のサポートや企業ごとの面接対策など徹底した伴走型の転職支援を提供し、「書類も面接もこれまでより通過率がダントツに上がった」「年収交渉をしてもらい希望年収が叶えられた」などクチコミでも高い評価をいただいているサービスでもあります。

 

人材コーディネーター職含め、人材業界への転職を検討している方はぜひ以下ボタンから面談予約してください。

 

無料転職相談

おすすめ求人を提案してもらう (無料・30秒で完了)

キャリアアドバイザーAgent求人ナビはキャリアアドバイザーに特化した転職エージェントです。
キャリアアドバイザーへの転職に精通したエージェントによる、ハイクオリティかつ親身なご支援をお約束いたします。

まずは会員登録いただき、キャリアアドバイザー経験を活かしたキャリアアップや未経験からのキャリアチェンジなどお気軽にご相談ください。

Copyright© キャリアアドバイザーAgent求人ナビ All Rights Reserved.

ページトップに戻る