2024年12月6日公開
最終更新日:2024年12月6日
キャリアアドバイザーの採用面談では何を聞かれる? 転職エージェント利用時の流れや必要な準備、志望動機例を紹介
キャリアアドバイザーを目指す人に向けて、転職エージェント利用時の流れや必要な準備について解説します。面談でよく聞かれる質問内容と回答例、好印象を与える志望動機などもまとめました。
記事の後半では、キャリアアドバイザーに転職後、面談を行う立場になった際に心がけることなどを紹介しています。キャリアアドバイザー視点での面談対策もぜひ参考にしてみてください。
▼キャリアアドバイザーの基本知識や具体的な仕事内容についてはこちらの記事でも総合的に解説しています。
キャリアアドバイザーになるために転職エージェントを利用するメリットとは
キャリアアドバイザーの仕事に就くために、転職エージェントを利用する人が増えてきています。転職エージェントとは、人材を採用したい企業と転職を希望する人をマッチングするサービスで、自身の希望条件やスキルに合った求人を紹介してもらうことができます。その他にも、面接日程の調整や選考対策、給与交渉、入社後のフォローなど、転職活動に関連する幅広いサポートが受けられます。専任のキャリアアドバイザーが担当として付き、キャリア相談やスキルの棚卸しができることも特長です。
転職エージェントを利用するメリットを一覧にまとめました。
・無料で利用できる
・転職活動を効率的に進められる
・希望条件やスキルに合った求人を紹介してもらえる
・自身のスキルや経歴を整理できる
・客観的な視点で強みや長所を見つけてもらえる
・キャリア相談ができる
・応募書類の添削や面接対策が受けられる
・非公開求人や独占求人に応募できる
・給与や待遇面の交渉を代行してもらえる
このように、転職エージェントを利用するメリットは非常に多くあります。未経験からキャリアアドバイザーを目指す人はもちろん、現職がキャリアアドバイザーでさらなるキャリアアップを目指す人にもおすすめのサービスです。
キャリアアドバイザーに転職するまでの流れ
転職エージェントを利用してキャリアアドバイザーの仕事に就くまでの、大まかな流れを紹介します。
1. Webサイトから転職エージェントに登録する
2. 転職エージェントの担当者と面談を行う
3. 希望条件に合う求人を紹介してもらう
4. 応募書類を作成する、添削や面接対策を受ける
5. 企業の採用面接を受ける
6. 内定後、入社日や待遇面などの調整を依頼する
7. キャリアアドバイザーとして転職先で勤務する
転職エージェントを利用して就職する場合、少なくとも2回の面談・面接が必要になります。初めは転職エージェントの担当者との面談、続いて企業の採用面接、場合によっては最終面接が行われることもあります。
転職エージェントの面談と企業の採用面接では目的も内容も異なるため、それぞれの面談・面接に応じた準備が求められます。
転職エージェントとの面談で必要な準備は?
転職エージェントに登録後、担当のキャリアアドバイザーとの面談が行われます。面談は1対1の形式で、これまでの経歴やスキル、転職の希望条件などを一つひとつ丁寧に確認していきます。具体的には、以下のような項目について話をします。
・自己紹介
・職務経歴、経験した業務内容
・資格やスキル、自身の強み
・転職理由
・キャリアプラン
・転職先への希望条件(業種、年収、休日、勤務形態、勤務地など)
・転職活動の状況
・求人情報の紹介
転職エージェントにもよりますが、初回面談の所要時間は1~2時間ほどです。その場で求人を紹介してもらえるケースもありますが、後日改めて連絡が入ることもあります。
ここからは、転職エージェントの面談に向けての必要な準備について解説します。
履歴書・職務経歴書を事前に送付する
面談に向けて、履歴書と職務経歴書の準備が必要です。最近では、手書きではなくパソコンでの作成が一般的になっています。情報保護の観点から、ファイルにパスワードを設定した上でメールで送付します。事前に提出することで、面談時に経歴などを一から説明する手間を省けます。
▼履歴書や職務経歴書の書き方・注意点などはこちらの記事でまとめています。
キャリアアドバイザーの志望動機はどんな内容にすれば良い? 履歴書記載時・面接時の考え方や注意点を紹介
職務経歴書の書き方・注意点! キャリアアドバイザー関連の情報を中心に解説
希望条件や転職目的も記載しておく
履歴書や職務経歴書を送付する際は、転職にまつわる希望条件や将来的なキャリアプランなども、できるだけ伝えるようにしましょう。前もって情報共有がなされていれば、面談をよりスムーズに進行できます。また、面談当日、希望に沿った求人を紹介してもらいやすくなります。
今後のキャリアプランや相談内容を整理しておく
面談に備えて、今後のキャリアプランや相談したい内容を整理しておくことも大事です。面談時間は限られているため、話したいことや聞きたいことを事前にまとめておきましょう。相談内容が多い場合は、優先順位をつけるのもおすすめです。しっかり事前準備をして、面談を有意義な時間にしましょう。
転職エージェントとの面談の場所は?
転職エージェントとの面談方法には、オンライン、対面、電話などがあります。以前は、転職エージェントのオフィスなどで直接会って行う面談が主流でしたが、近年ではWebツールを利用したオンライン面談が多くなっています。
面談当日の持ち物についてですが、転職エージェントから指示がなければ、特に用意するものはありません。必要に応じてメモが取れるよう、筆記用具やメモ帳を用意しておくといいでしょう。キャリアアドバイザーに聞きたい内容をまとめたメモを持参するのもおすすめです。
面談時の服装は、スーツまたは派手ではないオフィスカジュアルが適切です。転職に対する真面目な姿勢が伝わるよう、清潔感を意識した身だしなみを心がけましょう。
転職エージェントとの面談における注意点
転職エージェントの面談は、担当のキャリアアドバイザーと1対1で行います。ここでは、面談での注意点を解説します。
つくろわずに本音で話す
転職エージェントとの面談では、変に見栄を張ったり取り繕うことなく、本音で話すことが大切です。「どこまで本音で話していいんだろう」と迷う人もいるかもしれませんが、将来の希望、転職理由、不安に感じていることなど、すべて包み隠さず話すことをおすすめします。本音を素直に伝えることによって、的確なサポートやアドバイスを得やすくなります。
転職エージェントの面談は、採用面接とは全く性質が異なるものです。理想的な転職の実現に向けて、求職者がどういう人物で今後どのようなキャリアを望んでいるのか把握するためのものなので、本音を伝えた方が良い転職ができるでしょう。
ネガティブな転職理由でも正直に伝える
転職理由がネガティブなものであっても、できるだけ隠さずに伝えましょう。キャリアアドバイザーとしては、例えば志望先企業にそのまま伝えたのでは不利になってしまうようなネガティブな情報も含め、より多くの情報を得られたほうが、適切なアドバイスをしやすくなります。自分に本当に合った求人を紹介してもらえる可能性も高まります。
そもそも「人間関係がストレスで退職した」「残業が多すぎて辛くなった」といった転職理由に、引け目を感じる必要はありません。キャリアアドバイザーからマイナスな評価を受けるわけでもないので、ぜひ素直に打ち明けてください。
希望条件は具体的に
転職先に関する希望条件は、具体的に伝えることが大切です。面談の前に、以下のような項目を明確にしておくといいでしょう。
・希望する業界、業種
・仕事内容
・収入(年収、賞与、インセンティブ制度など)
・休日(土日休み、連続休暇など)
・勤務地
・残業の有無
・雇用形態
・福利厚生
・昇給、昇進、異動
あまりにも希望条件が多すぎると、紹介を受けられる求人が絞られてしまいます。その場合は、希望条件に優先順位をつけることや、絶対に譲れない条件を決めておくことで、求人を紹介してもらいやすくなるでしょう。
スキルや経歴を偽らない
スキルや経歴を偽るのは、転職エージェントとの面談で絶対にやってはいけないことです。事実が明るみになれば、内定の取り消しや解雇につながります。入社後に発覚すれば、大きな問題に発展するおそれがあります。また、本人もスキルや経験不足によって職場に適応できず、辛い思いをすることになります。
一度このような問題を起こすと、その後転職エージェントの利用ができなくなる可能性もあります。面談ではくれぐれも正直に、嘘偽りのない自分で臨みましょう。
不満や愚痴ばかり言わない
転職理由や退職理由を聞かれた際に、前職での不満や愚痴ばかりを伝えるのは避けましょう。事実や本音を話すのは大切なことですが、ネガティブな話題を延々とする人はマイナスな印象を抱かれてしまいます。
例えば、「上司の性格が悪くて嫌な思いをした」「仕事ができない同僚がいて残業が多かった」という話ばかりしていると、他責傾向があり、転職しても長続きしないと思われる可能性があります。
面談では、不満や愚痴はほどほどにして、その経験から次の職場に望むことを伝えましょう。「前職では人間関係で苦労したから、落ち着いた雰囲気の職場に転職したい」など、自分の思いや考えを前向きに伝えることが大切です。
企業の採用面接・面談でよく聞かれる質問内容と回答例
転職エージェントから紹介された求人に応募すると、次は企業の採用面接へと進みます。採用面接では、以下をはじめとする様々な質問に答えることになります。
・自己紹介
・転職理由
・志望動機
・自己PR
・今後のビジョン
・逆質問
ここからは、キャリアアドバイザーの採用面接を受ける際のよくある質問と回答例を紹介していきます。
自己紹介
採用面接では、必ず自己紹介を求められます。氏名、職務経歴、実績、応募企業への意欲などを簡潔に述べます。時間の指定がなければ、1分程度でコンパクトにまとめましょう。
<回答例>
本日はご多忙の中、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございます。
私は〇〇(氏名)と申します。
これまでは、〇〇系企業の株式会社〇〇にて、人事職として3年間従事してまいりました。主に採用や配属管理、教育研修の企画などを担当し、職場環境の向上に貢献したとして社内表彰を受けた経験があります。
日々の業務を行う中で、今後はより多くの人のキャリアや人生に向き合う仕事がしたいと思い、キャリアコンサルティングに定評のある御社に応募させていただきました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
転職理由
転職の理由やきっかけについて質問されます。面接官が転職理由を尋ねるのは、転職後のミスマッチや早期離職を防ぐためです。事前に、組織への適応力やストレス耐性、キャリアプランなどを確認しておきたいのです。
内容にもよりますが、ネガティブな要素が目立つ転職理由をそのまま伝えてしまうと、悪い印象を与えてしまう可能性があります。できるだけポジティブな言い回しに置き換えて伝えるといいでしょう。
<回答例>
給与に不満があった:
→自身の能力を正当に評価される環境で働きたい
→実力主義の現場で自分の可能性にチャレンジしたい
業務内容に不満があった:
→より自分の強みを活かせる場で活躍したい
→やりがいの感じられる仕事がしたい
人間関係で苦労した:
→周囲の人と連携を取りながら働きたい
→自由に意見を出し合える環境で力を発揮したい
将来性に不安があった:
→企業や仕事仲間と共に成長を感じたい
志望動機
志望動機も必ず質問される項目です。面接官が志望動機を聞く理由は、熱意や意欲、自社への理解度を確認するためです。同業他社ではなく、なぜその企業を選んだのか明確に答える必要があります。
応募先企業の特色をしっかりリサーチした上で、自身のスキルや経歴をどう活かせるのか結び付けて答えられるようにしておきましょう。
<回答例>
・御社はキャリアコンサルティング業界の中でも特に実績が豊富で、質の高いサービスを提供されています。そのような環境で経験を積めることは貴重であり、自身の実力を伸ばして御社の実績に貢献していきたいと思い応募いたしました。
・御社では教育関係に特化したキャリアコンサルティングを行っていることをホームページで拝見しました。私は長年教育機関の人事職に従事しており、そこで培った知識やヒアリング力を御社の業務に活かしたいと考えております。
なお、「なぜキャリアアドバイザーになりたいのか」という志望動機の詳細については、以降で改めて解説します。
自己PR
面接では、「3分間で自己PRをお願いします」「あなたの強みを教えてください」というような形で、自己PRを求められることがあります。面接官はこの質問をすることで、自社にどのように貢献し、活躍してくれる人物か見極めようとしています。キャリアアドバイザーの業務に活かせるような自身の強みや実績をアピールすることが大切です。
<回答例>
・私の強みは、どんな状況でも前向きに取り組めるチャレンジ精神です。
・私は前職での経験から、人の気持ちに寄り添うようなコミュニケーションが得意です。
・私の長所は、計画性があり、優先順位をつけて物事に取り組める点です。
・様々な人と円滑なコミュニケーションをとれることが私の強みです。
今後のビジョン
入社後の働き方や今後のキャリアプランについて質問されます。具体的には、「入社後にやりたいことはありますか?」「将来の夢や目標はありますか?」といった質問になります。会社への帰属意識や中長期的なビジョン、キャリアアップの意欲などを確認することが目的です。
<回答例>
・十分なスキルを習得し、誰からも信頼されるキャリアアドバイザーに成長したいです。
・前職の営業で培ったコミュニケーション力と情報収集力を活かして、御社の実績に貢献したいです。
・いずれは自分が責任者となり、現場の仕組み作りやマネジメントに関わるポジションで活躍していたいと考えています。
逆質問
面接の最後で、「何か聞いておきたいことはありますか?」と面接官から尋ねられることがあります。逆質問は、入社意欲や熱意をアピールできる場にもなるので有意義に活用しましょう。
<回答例>
・現在キャリアコンサルタントの資格取得に向けて学習をしていますが、即戦力として活躍するために身につけておくべきことはありますか?
・御社に入社する上での心構えはありますか?
・御社が中途採用者に期待する点を教えてください。
採用面接・面談で使えるキャリアアドバイザーの志望動機
キャリアアドバイザーの志望動機の例をいくつか紹介します。
・前職の経験や自身の強みを活かせる職種だと感じた
・転職という大きな岐路に挑む人をサポートしたい
・企業理念や活動内容に感銘を受けた
・業界経験を活かせる分野だから
・将来を見据えてキャリアチェンジしたい
志望動機を述べる際は、説得力と具体性を持たせることが重要です。「それなら他の職業でもいいのでは?」「他社でも実現できるのでは?」と思われないよう、キャリアアドバイザーという職業である必要性や、その企業でなければならない理由を伝えることが大切です。
志望動機①「前職の経験や自身の強みを活かせる職種だと感じた」
例えば、前職で営業や人事、マネジメントなどの経験がある人は、実務経験がアピールポイントになります。コミュニケーション能力やヒアリング力はキャリアアドバイザーに必要不可欠なスキルです。たとえキャリアアドバイザーの仕事が未経験であっても、必要なスキルがすでに備わっていることや、経験を活かして活躍できることを強く印象付けることができます。
具体的には、「営業経験で培ったヒアリング力を活かせる職業だと思った」「持ち前のチャレンジ精神を発揮できると考えた」といった志望動機が考えられます。
志望動機②「転職という大きな岐路に挑む人をサポートしたい」
「人の役に立ちたい」「人生を豊かにする手助けがしたい」など、キャリアアドバイザーという職に対する想いを、そのまま志望動機とすることもできます。この時に大切なのは、キャリアアドバイザーでなくてはならない理由を明確に伝えることです。単に人の役に立ちたいだけなら他の職業でも叶えられます。
例えば、「自分自身が何度も転職を経験したことで、人生を変えたいと頑張っている人を支援したいと思うようになった」など、自身の経験を志望動機に絡ませると、より説得力が高まります。
志望動機③「企業理念や活動内容に感銘を受けた」
企業の理念や活動ビジョンに感銘を受けた場合は、応募先企業について入念にリサーチし、正しい情報を得ることが重要です。面接の場で、「自社の最近の取り組みについてどう思いますか?」など、踏み込んだ質問をされる可能性があります。
志望動機を考える際は、企業理念と自身の価値観とを紐付けるとスムーズです。例えば、「求職者ファーストの手厚い支援を行う御社に感銘を受けて」「中長期的にキャリアに伴走できる点に大きなやりがいを感じて」など、どの部分に魅力を感じたのか具体的に伝えられると効果的です。
志望動機④「業界経験を活かせる分野だから」
ある特定の業界を専門とする企業への転職であれば、その業界に精通していることが大きな強みとなります。例えば、病院の人事部での実務経験がある人が、医療業界に特化したエージェントに転職するなどです。
ただし、「業務経験や知識を活かせるから」という伝え方では、志望動機として不十分です。「長年医療関係の仕事に従事しており、現場の悩みや困りごとを熟知しているため、求職者支援に活かせると思った」「エンジニアとしての勤務経験があり、IT人材を扱う御社に貢献できると考えた」というように、具体的な根拠を述べると説得力が高まります。
志望動機⑤「将来を見据えてキャリアチェンジしたい」
キャリアアドバイザーの仕事に就くことが、異業種への転職になる人も多いかと思います。その場合は、将来を見据えたキャリアチェンジであることと、キャリアアドバイザーを選んだ理由を具体的に述べる必要があります。どれだけ真剣に転職活動に取り組んでいるか、熱意や就業意欲を伝えることも大切です。
例えば、「キャリアチェンジを考える中で、自身の強みを活かせて、人の人生にも貢献できるキャリアアドバイザーの仕事に大きな魅力を感じた」「キャリアアドバイザーへの転職を真剣に考えており、〇月にキャリアコンサルタントの試験を受ける予定でいる」という流れで志望動機をまとめると、転職に対する意気込みが伝わります。
キャリアアドバイザーへの転職で活かせるスキル・経験
採用面接や面談では、キャリアアドバイザーとしての適性もチェックされます。実際にキャリアアドバイザーの仕事をする上で必要とされるスキルや役立つ経験を紹介します。
キャリアアドバイザーに必要なスキル
キャリアアドバイザーには様々なスキルが求められますが、まず不可欠なのがコミュニケーション能力です。キャリアアドバイザーは求職者だけでなく、企業の担当者や関係部署とも連絡を取り合うため、高いコミュニケーション能力が必要になります。ヒアリング力や分析力、情報収集力なども重要なスキルです。
キャリアアドバイザーの仕事をする上で役立つスキルを以下にまとめました。
・コミュニケーション能力
・ヒアリング力
・コーチング力
・提案力
・分析力
・課題解決力
・情報収集力
・マルチタスク能力
・スケジュール管理能力
もし自身にこのようなスキルがあれば、転職時のアピールポイントになります。入社後の実務においても、そのスキルを活かして活躍することができるでしょう。
キャリアアドバイザーの仕事に活かせる経験
同じ人材業界での職務経験は、転職の際に有利に働きます。営業、人事、接客、カウンセラー職などの経験も、キャリアアドバイザーの業務に活かすことができます。
また、キャリアアドバイザーは多様な背景を持つ求職者に対応するため、過去に転職をして様々な業界を経験していることも役に立ちます。転職回数が多いことはネガティブに捉えられがちですが、キャリアアドバイザーを志望する場合は一つの強みになり得ます。
キャリアアドバイザーに転職後は面談を行う立場になる
転職活動が成功し、キャリアアドバイザーとして働くことになったら、今度は自分が求職者に面談をする立場となります。面談の目的は、求職者の希望やキャリアプランを明確にし、求人企業との最適なマッチングを実現することです。転職は良くも悪くも人生を変える選択であり、キャリアアドバイザーには大きな責任が生じます。自分の仕事ぶりが誰かの人生に影響を与えるという覚悟を持って業務に取り組まなければなりません。
ここからは、キャリアアドバイザーへの転職が成功した後の業務について解説していきます。転職後、自身がキャリアアドバイザーとして活躍する姿をぜひイメージしてみてください。
キャリアアドバイザーが求職者との面談で確認する内容
求職者との面談は、キャリアアドバイザーの重要な業務の一つです。満足度の高い転職の実現に向けて、求職者の希望や目標を丁寧にヒアリングしていきます。
面談の際に確認するポイントは以下の通りです。
・職務経歴(履歴書、職務経歴書の確認)
・保有スキル、実績
・転職理由
・希望条件(年収、業界・業種、勤務時間、休日など)
・キャリアプラン
・転職活動の状況
面談では、転職にまつわる表立った希望だけでなく、求職者の人柄や価値観を探ることも大切です。
キャリアアドバイザーが求職者と面談をする際に心がけること
実際に求職者と面談をする際のコツや注意点を紹介します。
求職者が話しやすい雰囲気を作る
求職者の本音を引き出すには、キャリアアドバイザーが先導して話しやすい雰囲気を作ることが大切です。まずはキャリアアドバイザー自身の紹介から入り、経歴や得意分野に加えて、趣味や特技といったプライベートな話も取り入れると場の空気が和みます。軽い雑談を通じて緊張をほぐすのもテクニックの一つです。
誠実に対応する
基本的なことですが、求職者には誠実な対応を心がけましょう。丁寧に話を聞き、相手にとって必要なことをアドバイスするのがキャリアアドバイザーの役目です。ビジネスライクな対応ではなく、相手から「この人になら何でも相談できる」と思ってもらえるようなコミュニケーションを意識しましょう。
事前準備は念入りに
事前に入念な準備をしておくことで、当日の面談をスムーズに進行できます。すでに履歴書や職務経歴書を受け取っている場合は、しっかりと内容に目を通しておきましょう。必要な情報のリサーチや、話す内容を整理しておくことも大事です。
ポジティブな面に目を向ける
求職者の中には、実際には十分な能力があるにもかかわらず自己評価が低い人がいます。このような人の強みや長所を見つけ出し、求職者に気付きを与えるのもキャリアアドバイザーの役割です。
例えば、自身の性格を「気が小さく、仕事でも積極性に欠ける」という人には、「どんな場面でも慎重に行動できる人」と言い換えてあげることができます。慎重さはミスの防止に役立つため、転職時のアピールポイントにもなります。
求職者が自身の魅力に気付けていないことは多々あります。キャリアアドバイザーならではの客観的な視点で、求職者の優れている点を見つけましょう。
しっかりと事前準備をしてキャリアアドバイザーの採用面談に臨もう
採用面接や面談を成功させるには、入念な事前準備が欠かせません。志望動機や自身の強みを明確にすることは、特に重要となります。客観的な視点でアドバイスが欲しい場合は、転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談するのもおすすめです。
様々なサポートを活用して、キャリアアドバイザーへの転職を成功させましょう。
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