2025年8月31日公開
最終更新日:2025年9月1日
投稿者:キャリアアドバイザーAgent求人ナビ編集部

【求職者向け】人材紹介会社を利用するメリットとは? サービス内容や上手な活用の仕方を解説

「転職を検討しているものの、どんな仕事が自分に合うのか分からない」「初めての転職で自信がない」そんな方には、人材紹介会社の利用がおすすめです。

 

この記事では、人材紹介会社のサービス内容や利用するメリット、上手な活用の仕方について解説します。

 

これから紹介する情報を通じて、転職活動をスムーズに進めるためのヒントがきっと見つかるはずです。ぜひ最後までご覧ください。

 

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そもそも人材紹介会社とは?

人材紹介会社とは、職業紹介を行う事業者のことで、「人材を採用したい企業」と「仕事を探す求職者」をマッチングして雇用の成立につなげます。代表的な例を挙げると、転職エージェントやスカウトサービスがこれに該当します。

 

人材紹介会社では求職者に向けて、求人の紹介からキャリア相談、選考対策まで幅広いサービスを提供しています。

 

求職者が受けられる主なサービスを以下にまとめました。

 

・求人情報の提供・紹介

・キャリア相談

・履歴書・職務経歴書の添削

・面接対策

・企業との日程調整や連絡対応の代行

・内定時の条件交渉の代行

・退職手続きのアドバイス

・入社後のフォロー・サポート

 

人材紹介会社を利用するにあたって、費用は一切かかりません。求職者はこれらのサービスを無料で利用することができます。

 

人材紹介会社は3つの種類に分けられる

書類に記入するビジネスマン

人材紹介会社の業態は、「一般登録型」「サーチ型」「再就職支援型」の3種類に分けられます。

 

一般登録型(一般紹介型)

企業の採用要件に合う人材を自社のデータベースから探し出し、雇用の成立を図る

サーチ型(スカウト・ヘッドハンティング、エグゼクティブサーチ)

企業からの依頼に基づいて、採用要件に合う人材を積極的に探し出す

再就職支援型(アウトプレースメント型)

企業からの依頼に基づいて、倒産や人員削減など会社都合で退職する社員の再就職支援を行う

 

それぞれの特徴を解説していきます。

 

一般登録型

人材紹介会社の3つの業態の中で、最も一般的なのが一般登録型です。代表的なものでは、転職エージェントがこれにあたります。人材紹介会社に登録している求職者と求人企業をマッチングして、雇用関係の成立をあっせんします。

 

一般登録型の人材紹介会社では、求職者の転職活動を支援する様々なサービスを提供しています。求人の紹介だけでなく、キャリア相談や応募書類の添削、面接対策など、充実したサポートが無料で受けられます。

 

一般登録型には「総合型」と「特化型」がある

一般登録型の人材紹介会社は、「総合型」と「特化型」の2つのタイプがあります。

 

総合型は、幅広い業界や職種の求人に対応しているのが特徴です。求人数が豊富で、多くの選択肢の中から自分に合った仕事を探せます。キャリアチェンジを考えている方や、未経験の業種にチャレンジしたい方にも向いています。

 

一方、特化型の人材紹介会社は、特定の業界や職種に絞って求人を扱います。「介護・福祉専門」「ITエンジニア特化型」など、求人の対象範囲が明確です。特定分野の採用事情に精通しており、専門的なサポートやアドバイスを受けられます。

 

特化型は、転職を希望する業界や職種がすでに決まっている場合に適しています。

 

サーチ型

サーチ型の人材紹介会社は、高度な専門性が求められる人材の採用や、上級管理職などハイクラス層の採用を主に請け負います。企業から依頼を受け、提示された採用要件をもとに、ふさわしい人材を直接スカウトします。人材を探す際は、自社の情報網だけでなく、他社の人材データベースやSNSなども活用します。

 

サーチ型はこのような特徴から、スカウトやヘッドハンティング、エグゼクティブリサーチなどの名称で呼ばれることもあります。

 

再就職支援型

再就職支援型の人材紹介会社は、倒産やリストラなどで職を失った人を対象とします。人材を放出する企業からの依頼を受け、会社都合で退職する社員の再就職支援を行います。求人の紹介のほか、キャリアカウンセリングや適職診断、応募書類の作成指導、パソコン講習などを実施し、退職者が早期に再就職できるようにサポートします。

 

※本記事では、最も広く使われている一般登録型の人材紹介会社(転職エージェント)に絞って解説を行います

 

人材紹介会社と他サービスとの違いを知っておこう

虫眼鏡の中にビジネスマンのアイコン

人材紹介会社は、人材派遣会社や転職サイトとは異なる特徴を持ちます。いずれも求職者と企業をマッチングさせる点では共通していますが、サービス内容には大きな違いがあります。

 

ここでは、人材紹介会社と混同されがちな人材派遣会社との違いや、転職サイトとの違いについて解説します。

 

人材紹介会社と人材派遣会社の違いは?

人材紹介会社と人材派遣会社はともに「企業と求職者の橋渡し役」を担いますが、就業時の雇用形態が大きく異なります。

 

両者の違いをまとめると以下のようになります。

 

 

人材紹介会社

人材派遣会社

雇用形態

正社員、契約社員など

(企業が求職者を直接雇用する)

派遣社員

(人材派遣会社が求職者を雇用し、勤務先へ派遣する)

雇用主(給与支払元)

企業

人材派遣会社

契約期間

長期的な雇用を前提とする

一定期間の契約

利用に適した人

・正社員として転職したい人
・キャリアを積みたい人

・短期間だけ、あるいは期間を決めて働きたい人

・様々な業界や職種を経験してみたい人

 

人材派遣会社を利用する場合、紹介予定派遣(※一定期間、派遣社員として働いた後、本人と企業の合意があれば直接雇用される制度)という働き方もありますが、確実に正社員として転職したいのなら人材紹介会社の利用がおすすめです。

 

一方で、自身の都合で短期間だけ働きたい人や、様々な仕事を経験してみたい人には、人材派遣会社の利用が向いています。

 

人材紹介会社と転職サイトの違いは?

人材紹介会社と転職サイトは、どちらも転職活動に役立つサービスですが、それぞれ仕組みや特徴が異なります。

 

主な違いを表にまとめました。

 

 

人材紹介会社

転職サイト

特徴

人材を求める企業と求職者のマッチングを図るサービス

多数の求人情報を掲載しているウェブサイト

転職の進め方

・希望条件やスキルに合った求人を紹介してもらえる

・人材紹介会社を介して企業に応募する

・自分で求人を探し、企業に直接応募する

メリット

・キャリアアドバイザーに転職活動全般をサポートしてもらえる

・転職活動を効率よく進められる

・豊富な求人から自分に合う仕事を探せる

・自分のペースで転職活動を進められる

デメリット

・応募できる企業が限られる(自ら求人を探して選ぶことができない)

・自分のペースで進めにくい

・転職活動のすべてのプロセスを自分一人で進めなければならない

・企業の内部事情など詳細な情報を得にくい

利用に適した人

・効率的に転職活動を進めたい人

・初めての転職で不安な人

・自分に合う仕事やキャリアプランについて相談したい人

・自分のペースでじっくりと求人を探したい人

・自分で応募先を見つけたい人

・転職活動のノウハウがある人

 

人材紹介会社と転職サイトの大きな違いは、転職活動への取り組み方にあります。

 

人材紹介会社では、専任のキャリアアドバイザーのサポートを受けながら転職活動を進めていきます。条件に合った仕事を紹介してもらえるので、自ら求人を探す必要がありません。仕事が忙しくて転職活動の時間が取れない人や、初めての転職で不安な人にも役立つサービスといえます。

 

一方、転職サイトは、自ら主体的に転職活動を進められるのが特徴です。豊富な求人の中から自分に合うものを探して自由に応募できます。自分のペースで転職活動を進めたい人や、慎重に転職先を検討したい人に適しています。

 

人材紹介会社と転職サイトはそれぞれ異なるメリットを持っているため、併用して転職活動を進めるのも賢い手法といえるでしょう。

 

人材紹介会社を利用する12のメリット

スマホをチェックするビジネスウーマン

人材紹介会社の利用には多くのメリットがあります。上手に活用すれば、転職活動を進める上での大きな助けとなるでしょう。

 

ここでは、人材紹介会社を利用する12のメリットを紹介します。

 

メリット1. 無料で転職支援を受けられる

求職者は、人材紹介会社を無料で利用できます。

 

人材紹介会社は、採用が決まった企業から報酬として紹介手数料を受け取るビジネスモデルのため、求職者側に金銭的な負担は一切かかりません。

 

求人の紹介から、キャリア相談、選考対策、内定時の条件交渉まで、多岐に渡る転職支援サービスがすべて無料で利用できます。

 

メリット2. 希望条件やスキルに合った求人を紹介してもらえる

人材紹介会社では、登録時に転職に関するヒアリングを実施します。転職先の希望条件のほか、経歴やスキルについても確認し、それらの情報をもとに求職者に最適な求人を提案します。

 

登録時のヒアリングでは以下のような項目を確認します。

 

・これまでの経歴や職歴

・保有する資格やスキル

・今後のキャリアプラン

・転職を希望する業界や職種

・転職先の条件(仕事内容、給与、休日、勤務地など)

・転職希望時期

 

丁寧なヒアリングを経て求人を紹介してもらえるため、理想の転職先に出会えるチャンスが広がります。

 

メリット3. スキルの棚卸しやキャリア相談ができる

人材紹介会社では、求職者一人ひとりに専任のキャリアアドバイザーが付き、転職に関わることを何でも相談できます。

 

例えば、面談を通じてこれまでの経歴を振り返ることで、自身の強みや今後の目標を整理することができます。「キャリアの方向性が定まらない」「自分のアピールポイントが分からない」といった悩みの解決につながります。自分では気付かなかった適性や可能性を新しく発見できることもあるでしょう。

 

人材紹介会社を利用する場合、求職者は担当のキャリアアドバイザーと二人三脚で転職活動を進めていくことになります。その時々で悩みを相談でき、適切なアドバイスを得られるため、大きな安心感につながります。

 

メリット4. 非公開求人に応募できる

条件やタイミングが合えば、非公開求人に応募できます。

 

人材紹介会社の多くが、一般には公開されていない非公開求人を取り扱っています。非公開求人は、企業が人材募集を他社に知られたくない場合や、優秀な人材を確保したい場合に用いられます。

 

非公開求人の魅力は、求人の質が高く、好条件であることです。特定のスキルや専門性を要する求人や、大手企業の求人が多く、給与・待遇面においても恵まれている傾向にあります。

 

また、一般の求人サイトには掲載されておらず、応募者が限定されるため、競争率が低いというメリットがあります。

 

メリット5. 自身の市場価値を把握できる

キャリアアドバイザーとの面談や紹介される求人を通じて、自分の市場価値を知ることができます。

 

これまでの経験やスキルを客観的に評価し、それに見合った適切な年収額を見積もることは、自分一人では難しいことです。例えば、「自分の市場相場を年収400万円程度に捉えていたら、実際は年収500万円以上のポジションに見合う能力があった」など、自身の市場価値を見誤っているケースも少なくありません。

 

人材紹介会社のキャリアアドバイザーは、転職市場の動向やニーズを熟知しているため、求職者の経歴を客観的に評価し、正当な市場価値を示すことが可能です。

 

自分の市場価値や適切な年収、ポジションを把握することで、より効率的に転職活動を進められるでしょう。

 

メリット6. 応募前に求人の詳細な情報を得られる

求人に応募する前に、企業の内部情報を入手できることも、人材紹介会社を利用するメリットの一つです。

 

人材紹介会社は、企業と直接やり取りをして人材採用の依頼を受けるため、求人に関する多くの情報を持っています。具体的な仕事内容だけでなく、職場の雰囲気や人間関係、残業・休日出勤の有無など、リアルな情報を事前に教えてもらうことができます。

 

企業の内情を知った上で求人に応募できるため、入社後のギャップを防いで、自分に合った仕事や環境を見つけやすくなります。

 

メリット7. 履歴書や職務経歴書を添削してもらえる

人材紹介会社を利用すれば、履歴書や職務経歴書の作成をサポートしてもらえます。基本的な作成方法だけでなく、採用担当者に響く表現のコツや、効果的な自己PRの方法など、様々なアドバイスを受けられます。

 

また、応募書類を企業に提出する前に、担当のキャリアアドバイザーが内容をチェックして添削を行うため、完成度の高い仕上がりが期待できます。

 

キャリアアドバイザーは、企業が採用で重視するポイントや求められる人物像を熟知しています。選考時に有利になる求職者の強みを適切にアピールできるため、書類選考に通りやすくなります。

 

メリット8. 事前に面接対策が受けられる

人材紹介会社では、面接対策も実施しています。企業ごとの面接の傾向や想定される質問などを事前に教えてもらえるため、準備を万全にして面接に臨めます。

 

また、人材紹介会社の中には、模擬面接を実施しているところもあります。本番に近い形式で質疑応答を行うため、実際の面接の流れを体感できます。面接の場の雰囲気や質問への受け答えに慣れることで、本番で落ち着いて実力を発揮できるようになります。

 

「面接で思うような結果が出せない」「緊張しがちで人前で話すのが苦手」と悩む人にとって、自信を持てるきっかけにもなるでしょう。

 

メリット9. 選考結果のフィードバックが受けられる

人材紹介会社経由で求人に応募すると、キャリアアドバイザーから選考結果をフィードバックしてもらえます。仮に不採用だった場合でも、その理由を知ることができるため、次の選考に活かせます。自分の弱点や問題点を知って改善していけば、内定獲得が近付きます。

 

また、不採用の理由とあわせて、今後の転職活動についてのアドバイスも得られます。「転職先の希望条件を少し緩めてみる」「面接で自分の意見を上手に伝えられるように練習する」など、プロの視点で対策を提案してもらえます。

 

メリット10. 企業とのやり取りをすべて任せられる

人材紹介会社を利用すれば、応募先企業との直接的なやり取りが一切発生しません。担当のキャリアアドバイザーが間に入り、求人への応募や面接日程の調整、連絡対応などすべてのやり取りを代行してくれます。

 

企業とのやり取りは、転職活動の中でも特に時間と労力がかかる部分です。代行してもらうことで、求職者は自身の準備ややるべきことに集中できます。

 

また、電話対応が苦手な人にとっても、企業とのやり取りを代行してもらえるサービスはありがたいものです。時間や労力だけでなく、心理的な負担も大幅に減らせます。

 

メリット11. 給与や労働条件の交渉をしてもらえる

人材紹介会社は、内定時の条件交渉も代行します。「給与をもう少し上げてもらいたい」「提示された入社日よりも遅らせたい」など求職者の要望をもとに、担当のキャリアアドバイザーが企業の人事担当者と交渉を行います。

 

これから入社する企業に、給与や待遇面などの要望を直接伝えるのは気が引けるものです。労働条件に不満な点があっても、今後の関係性を考えると口にできないという人も少なくないでしょう。

 

要望が必ずしも受け入れられるわけではありませんが、交渉が上手くいけば年収アップなど嬉しい結果につながる可能性があります。自分では言い出しにくい労働条件の交渉を代行してもらえることは、人材紹介会社を利用する大きなメリットといえるでしょう。

 

メリット12. 効率的に転職活動を進められる

人材紹介会社を利用することによって、転職活動を効率よく進められます。

その理由を以下に挙げます。

 

・自ら求人を探す必要がない

・自分に合った求人を紹介してもらえる

・応募書類の添削や面接対策が受けられる

・企業とのやり取りを代行してもらえる

・非公開求人に応募できる

 

人材紹介会社を利用する場合、求職者一人ひとりに専任のキャリアアドバイザーが付きます。キャリアアドバイザーが主体となって転職活動を先導してくれるため、短期間で転職が実現するケースも多くあります。

 

今の仕事を続けながら効率的に転職活動を進めたい人や、できるだけ早く転職先を見つけたい人、転職活動をリードしてほしい人にも、人材紹介会社はおすすめです。

 

人材紹介会社の利用にデメリットはある? 注意点は?

「Demerit」と書かれた単語カード

人材紹介会社の利用には多くのメリットがある一方で、デメリットや注意点も存在します。

 

メリットとデメリットの双方を理解した上で、人材紹介会社を活用しましょう。

 

自分のペースで転職活動を進めにくい

人材紹介会社を利用する場合、まずはキャリアアドバイザーに求人を紹介してもらい、応募、面接という流れになるため、自分のペースで転職活動ができないことがあります。

 

すぐに新しい仕事を見つけたくても、キャリアアドバイザーからの紹介がなければ求人に応募することができません。反対に、じっくりと転職活動を進めたいのに、求人への応募や内定承諾を急かされるケースもあるかもしれません。

 

キャリアアドバイザーが就職活動をリードしてくれることは、大きなメリットではありますが、人によっては「自分のペースで動けない」と負担に感じられることがあるようです。

 

担当者との相性がある

人にはそれぞれ合う合わないがあるため、担当のキャリアアドバイザーと相性が合わないと感じる場合があります。「話が噛み合わない」「自分の意見を言いづらい」など、相性の悪さを感じた時は、担当者の変更を申し出ましょう。

 

また、キャリアアドバイザーの質にばらつきがあるのも事実です。「親身に相談に乗ってくれない」「ノルマ達成のために強引に応募を迫る」といったキャリアアドバイザーに当たってしまうと、ストレスに感じるだけでなく、転職が失敗に終わるリスクもあります。このような場合も遠慮せずに担当者の変更を依頼してください。

 

希望と異なる求人を紹介される場合がある

キャリアアドバイザーから、希望に合わない求人を紹介されるケースがあります。その主な理由として、以下が挙げられます。

 

・転職先の希望条件が上手く伝わっていない

・求職者の希望よりも内定の可能性を重視している

・ノルマ達成など人材紹介会社側の都合を優先している

 

提案された求人が希望に合わないものであれば、無理に応募する必要はありません。入社後のミスマッチを防ぐためにも断ることが重要です。

 

断る際に、「〇〇業界に限定して仕事を探したい」「残業が多い職場は避けたい」など理由を具体的に伝えると、次回以降、より条件にマッチした求人を紹介されやすくなります。

 

転職サポートを後回しにされる可能性も

求職者の希望と市場価値に大きなズレがあると、対応を後回しにされる可能性があります。「スキルに見合わない高い年収を希望している」「現状の経歴では転職が難しいポジションにこだわっている」など、いわゆる高望みの状態です。

 

理想が高すぎて求人を紹介できない場合、キャリアアドバイザーはその旨を求職者に説明しますが、それでも希望条件が変更されなければ打つ手がありません。

 

採用に至る可能性が低いと判断された求職者は、優先順位を下げられたり、対応を打ち切られたりしてしまうこともあります。

 

7ステップ! 人材紹介会社を利用して転職するまでの流れ

「STEP」と書かれた紙を両手で持つビジネスマン

人材紹介会社を利用した転職活動の流れを7つのステップで解説します。

 

1. 人材紹介会社への登録

人材紹介会社を利用するためには、サービスへの登録が必要です。公式サイトにある登録フォームに必要事項を入力して送信します。氏名や連絡先のほか、現在の就業状況や転職の希望条件、経歴などの情報を求められます。

 

サービス登録後、人材紹介会社のキャリアアドバイザーから電話やメールで連絡が入り、面談日時を設定します。

 

2. 面談

担当のキャリアアドバイザーと面談を行います。面談の形式は、人材紹介会社によって異なりますが、対面、オンライン、電話が一般的です。

 

面談では、これまでの経歴やスキル、転職の希望条件について丁寧にヒアリングが行われます。面談の内容に基づいて求人が紹介されるため、すべての質問に正直に答えることが大切です。

 

なお、面談の際には、求職者側から質問や相談をすることも可能です。転職に関する悩みや気になる点があれば、遠慮せずに尋ねましょう。

 

3. 求人紹介

キャリアアドバイザーから、希望条件やスキルに合った求人を紹介してもらえます。紹介される求人が1件のみの場合もあれば、同時に複数の求人を提示される場合もあります。

 

職場の雰囲気や人間関係、具体的な業務範囲など、求人票だけでは分からない情報もこの場で共有してもらえるので、知りたいことがあればどんどん質問しましょう。

 

4. 応募と書類作成

企業への応募を決めたら、履歴書や職務経歴書を準備します。キャリアアドバイザーが作成をバックアップしてくれるので、自信のない方も安心です。

 

完成した応募書類はキャリアアドバイザーが最終チェックをして、推薦状と一緒に企業に提出します。

 

5. 面接

書類選考を通過したら、いよいよ面接です。事前に、予想される質問の確認や模擬面接が行われるため、万全に準備をして面談に臨めます。

 

面談後、選考結果はキャリアアドバイザーを通じて求職者に伝えられます。もし不採用だったとしても、その理由を教えてもらえるため、今後の転職活動に役立てることができます。

 

6. 内定

内定獲得後、入社の意思が固まったら、内定承諾する旨をキャリアアドバイザーに連絡します。必要であれば、年収交渉や入社日の調整をキャリアアドバイザーに依頼できます。

 

在職中である場合は、退職の準備に入ります。強い引き留めにあったり、退職日を延長されたりするなど問題が発生した場合は、キャリアアドバイザーに相談しましょう。その都度適切なサポートやアドバイスをしてもらえるため、安心して退職手続きを進められます。

 

7. 入社

退職が完了したら、晴れて入社となります。

 

「事前に聞いていた労働条件と異なる」など、万が一、入社後に大きな問題が発覚した場合は、キャリアアドバイザーに報告します。この場合、人材紹介会社が間に入り、企業と問題の解決を図ります。

 

人材紹介会社を選ぶ際の3つのポイント

ノートパソコンを持ったビジネスマン

ここでは、人材紹介会社を選ぶ際の大切なポイントを紹介します。

 

自分が希望する業界に精通しているか

転職エージェントをはじめとする人材紹介会社は、幅広い求人を取り扱う「総合型」と、特定の分野を専門とする「特化型」の2つに分けられます。初めにどちらのタイプを利用するか決めておくと、人材紹介会社を効率的に絞り込めます。

 

総合型の人材紹介会社は、「様々な求人の中から自分に合った仕事を見つけたい」「転職したい業界や職種がまだ決まっていない」という場合に適しています。

 

一方、「〇〇業界で働きたい」「スキルや実績を活かしてキャリアアップしたい」など、目指す業界や職種がすでに決まっている場合は、特化型の人材紹介会社の利用がおすすめです。

 

サポートが充実しているか

人材紹介会社が提供するサポートの内容やバックアップ体制も大切なチェックポイントです。具体的にどのような支援が受けられるのか確認しておきましょう。

 

一般的なサポートとしては、以下が挙げられます。

 

・キャリアカウンセリング

・履歴書・職務経歴書の作成指導や添削

・面接対策(面接マナーや想定される質問の確認、模擬面接など)

・内定時の条件交渉の代行

・退職手続きのアドバイス

 

サポートの質や充実度は、人材紹介会社によって異なります。例を挙げると、面接官経験者による模擬面接や、キャリアアドバイザーの面接同行など、手厚いサポートを行う人材紹介会社も存在します。

 

実際にどのようなサポートが受けられるか、それらが自分にとって役立つ内容であるか、あらかじめ確認しておくことが大切です。

 

信頼できるキャリアアドバイザーがいるか

優秀なキャリアアドバイザーが在籍しているかどうかも、人材紹介会社を選ぶ際の決め手の一つとなります。

 

キャリアアドバイザーの力量や相性は、実際に接してみないと分からない部分ではありますが、人材紹介会社の公式サイトや口コミなどの情報から、どのようなキャリアアドバイザーが在籍しているかある程度探ることができます。

 

公式サイト内で在籍キャリアアドバイザーを紹介している人材紹介会社もあるので、チェックしてみるといいでしょう。

 

もし、担当のキャリアアドバイザーと合わない、あるいは信用できないと感じた場合は、新しい担当者に変えてもらうか、別の人材紹介会社の利用を検討するといいでしょう。

 

人材紹介会社の上手な活用方法

面談を行う男女

人材紹介会社を上手に活用するためのコツを紹介します。

 

複数の人材紹介会社を利用する

特定の1社に限定せず、複数の人材紹介会社を利用することをおすすめします。人材紹介会社ごとに扱う求人や得意とする分野が異なるため、併用することでより自分に合った求人に出会える可能性が高まります。

 

ただし、利用する人材紹介会社の数が多すぎると、連絡対応に追われることになってしまいます。初めは2~3社に絞って登録し、求人情報の内容や担当キャリアアドバイザーとの相性を見極めていくといいでしょう。

 

できるだけ早いレスポンスを心がける

キャリアアドバイザーからの連絡には、可能な限り早く返答しましょう。特に気を付けたいのが、求人紹介に関する連絡です。企業が採用を急いでいたり、他の候補者がいたりする場合は、返答に時間がかかると、採用の機会を逃がしてしまう可能性があります。

 

また、キャリアアドバイザーからの連絡に返信しない、折り返しの電話をしない、というのもNGです。「転職活動に消極的」「社会人としてのマナーがない」と判断されると、求人の紹介に支障が出るおそれがあります。

 

基本的なことですが、連絡に対して、できるだけ早く、きちんとレスポンスをすることを心がけましょう。

 

自分でも求人情報や業界の動向をチェックする

キャリアアドバイザー任せにするのではなく、自分でも転職情報を収集することが大切です。自分の目で広く求人をリサーチすることで、多様な選択肢が得られます。より良い条件の求人が人材紹介会社を通さずに見つかることもあるかもしれません。

 

また、能動的に転職情報をリサーチしていると、求人の傾向や自身の市場価値が見えてきます。現状を正確に把握した上で、戦略的に転職活動を進めていくことができます。

 

人材紹介会社の利用はこんな人におすすめ!

胸に手を当てたビジネスマンと人物のアイコン

転職活動全般をサポートしてくれる人材紹介会社は、求職者にとって心強い味方となります。

 

人材紹介会社の利用は、特に以下のような人におすすめです。

 

初めて転職活動をする人

「転職が初めてで何から手を付ければ良いか分からない」「転職活動を一人で進めることに不安がある」という方は、人材紹介会社の利用をぜひ検討してみてください。

 

専任のキャリアアドバイザーが転職の準備から入社まで伴走し、転職活動を全面的にサポートしてくれます。転職に関する疑問や悩みも相談できるため、転職初心者でも安心です。

 

働きながら効率的に転職活動を進めたい人

忙しくて転職活動に時間をかけられない人にも、人材紹介会社の利用はおすすめです。担当のキャリアアドバイザーが求人探しから面接日程の調整まで代行してくれるので、効率的に転職活動を進められます。

 

今の仕事を続けながら転職先を探したい場合にも、大きな助けとなるでしょう。

 

客観的なアドバイスが欲しい人

人材紹介会社を利用すれば、転職のプロであるキャリアアドバイザーから様々なアドバイスを受けられます。客観的な視点で強みや可能性を引き出してもらえるため、今後のキャリアや転職活動の方向性が定まります。

 

「自分に向いている仕事が分からない」「希望の仕事に就くために高めるべきスキルが知りたい」といった悩みや疑問を解決できます。

 

応募書類や面接に自信がない人

人材紹介会社では求職者が書類選考や面接をスムーズに通過できるように、応募書類のチェックや面接対策を実施しています。

 

基礎的なことから丁寧に指導してもらえるので、履歴書や職務経歴書の作成に慣れていない方や、面接が不安な方でも、準備を万全にして選考に臨むことができます。

 

専門スキルを活かしたい人

専門性の高い求人は、転職サイトだけでは見つけにくいことがあるため、人材紹介会社を頼るとスムーズです。このケースでは、特化型の人材紹介会社の利用が適しています。

 

特化型の人材紹介会社は、特定の業界や職種に精通しており、関連する求人を多数保有しています。そのため、より多くの選択肢の中から自分に合った仕事を見つけられます。

 

人材紹介会社で内定を辞退したら、もう二度と求人を紹介してもらえない?

スマホとノートパソコンを操作するビジネスマン

「内定を辞退したら心証が悪くなるのでは?」「もう求人を紹介してもらえないのでは?」と不安に感じる人もいるでしょう。

 

実際には、余程のことがない限り、一度内定を辞退しただけでその後の転職活動が不利になることはありません。引き続きサポートを受けられるので安心してください。

 

ただし、正当な理由のない内定辞退を繰り返したり、不誠実な対応をとったりすれば、当然印象は悪くなります。悪質と判断された場合は、対応を打ち切られることがあります。

 

内定を辞退すること自体に問題はありませんが、献身的にサポートをしてくれたキャリアアドバイザーにお詫びやお礼を伝える、内定辞退の理由をきちんと説明するなど、誠実な対応を心がけることが大切です。

 

人材紹介会社の利用はメリットが多い! 賢く活用して転職を成功させよう

この記事では、転職を検討している方に向けて、人材紹介会社のサービス内容や利用するメリット、上手な活用の仕方などを紹介しました。人材紹介会社を利用すれば、無料で転職活動全般をきめ細かくサポートしてもらえます。転職が初めての方や、働きながら効率的に転職活動を進めたい方にも最適です。人材紹介会社を賢く活用して、自分の望む転職を実現させましょう。

 

この記事の監修者

長沢 ひなた

外資系アパレルで販売・チーム運営を経験後、美容クリニックのカウンセラーに転身。60名中3名のみのトップカウンセラーとして表彰され、マネージャーとして大規模なチームマネジメントも経験する。


「人生単位での変化」を支援したいとの想いからキャリアアドバイザー職へ転身し、入社半年での異例の昇格、1年でリーダーに就任。現在は、キャリアアドバイザー職への転職を専門に、業界構造を熟知した的確な支援を行っている。▶︎詳しく見る

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