2025年12月3日公開
最終更新日:2025年12月3日
投稿者:キャリアアドバイザーAgent求人ナビ編集部

人材コーディネーターの採用面接でよく聞かれる質問と回答例を総まとめ! 答えに詰まった時の対処法も

「人材コーディネーターの採用面接では何を聞かれるの?」「質問に上手く答えられなかったらどうしよう」と不安を感じている方も少なくないのではないでしょうか。

 

この記事では、人材コーディネーターの採用面接でよく聞かれる質問と回答例を、一般的な面接の流れに沿って紹介します。質問にスムーズに答えるための準備や、答えに詰まってしまった時の対処法などもお伝えしますので、面接対策にぜひお役立てください。

 

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人材コーディネーターの基礎知識

人材コーディネーターは、主に人材派遣会社に所属し、人材のマッチングを行う職業です。企業の要望を満たす適切な人材を、派遣スタッフとして紹介するのが主な役割です。

 

多くの求職者や企業担当者と関わり合う仕事であるため、人材コーディネーターには円滑なコミュニケーション能力や調整力、臨機応変に対応する力などが求められます。

 

人材コーディネーターの仕事内容

人材コーディネーターの仕事は、派遣スタッフの登録面談から就業後のフォローまで多岐に渡ります。その中から代表的な仕事を紹介します。

 

登録面談

派遣登録を希望する求職者と顔を合わせ、面談を実施します。面談では、職務経歴やスキルのほか、希望する職種や働き方、待遇など、派遣先の条件もヒアリングします。会話を通じて、人柄や価値観、適性もチェックします。

 

マッチング

面談で得た情報をもとに、派遣先のマッチングを行います。現在、依頼を受けている企業の求人情報と照らし合わせて、その中から最もマッチするものを選定します。

 

マッチングの際には、スキルや条件面の一致だけでなく、企業の雰囲気や職場環境との相性なども考慮する必要があります。

 

仕事の紹介

登録スタッフに派遣先を紹介します。仕事内容や待遇について説明を行い、就業を希望するか確認します。

 

派遣後のミスマッチや早期離職を防ぐためには、実際の業務内容や職場環境の実情を正確に伝えることが大切です。

 

派遣後のフォロー

派遣後のフォローアップも人材コーディネーターの重要な仕事です。派遣スタッフや派遣先企業の担当者に電話やメールで定期的に連絡を取り、困りごとやトラブルが発生していないか確認します。

 

なお、ここまで人材コーディネーターの主な仕事を紹介してきましたが、人材派遣会社によっては、人材コーディネーターがこれらの仕事と並行して法人営業を行うケースもあります。

 

人材コーディネーターの求人を検討する際は、派遣スタッフのマッチングや管理が主な仕事なのか、それとも企業への営業も担当するのか、実際の業務範囲を確認することが重要です。

 

人材コーディネーターとキャリアアドバイザーの違い

人材コーディネーターとキャリアアドバイザーは、業務内容が似ているがゆえによく混同されがちです。どちらも求人企業と求職者をつなぐ役割を担いますが、人材コーディネーターは人材派遣会社に、キャリアアドバイザーは人材紹介会社(転職エージェント)に籍を置きます。

 

両者の主な違いを表にまとめました。

 

 

人材コーディネーター

キャリアアドバイザー

所属先

人材派遣会社

人材紹介会社(転職エージェント、スカウトサービスなど)

サポート対象

派遣社員として働くことを希望する人

正社員・契約社員への転職を希望する人

主な業務

・派遣スタッフの登録面談
・人材のマッチング
・派遣先の紹介

・職場見学の同行
・派遣就業中のフォロー

・求職者の登録面談、キャリアカウンセリング
・人材のマッチング
・求人の紹介
・応募書類の添削、面接対策
・入社後のフォロー

 

分かりやすく言うと、派遣社員の就業を扱うのが人材コーディネーターで、正社員への転職を扱うのがキャリアアドバイザーという区分けになります。

 

人材コーディネーターの採用面接の流れ

開いたノートの上にペンとクリップ

一般的な採用面接と同様に、人材コーディネーターの採用面接も以下のような流れで質問が行われます。

 

1. 自己紹介

2. 転職理由

3. 志望動機

4. 自己PR

5. 逆質問

 

選考において、どの項目も重要ではあるのですが、志望動機と自己PRは特に大きな評価ポイントになります。なぜ人材コーディネーターという職種を選んだのか、入社後どのような貢献ができるのかを明確に伝えられるように、事前の準備と対策を徹底することが大切です。

 

【人材コーディネーター面接】1. 自己紹介に関する質問&回答例

笑顔で面談をする男女

ここからは、面接の流れに沿って、よくある質問と回答例を紹介していきます。面接官の質問の意図や、質問に答える際のポイントも併せて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

 

まずは、面接の最初のステップ、自己紹介に関する質問と回答例から見ていきましょう。

 

自己紹介の質問例

・まずは自己紹介をお願いします

・これまでの経歴を交えて、簡単に自己紹介をお願いします

・自己紹介と転職理由を教えてください

・ご自身について、〇分程度で自己紹介をしてください

 

自己紹介の回答例

〇〇(氏名)と申します。

本日は面接の機会をいただき、ありがとうございます。

私は、前職の〇〇会社にて3年間、採用と人材育成を中心とした人事業務に従事してまいりました。この経験から得た企業側の採用視点と、人事労務管理に関する専門知識が私の強みと捉えています。

これらの知見を活かし、御社の事業に貢献していきたいと考えております。

本日はどうぞよろしくお願いいたします。

 

〇〇(氏名)と申します。

本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございます。

前職では約5年間、法人営業として主にIT業界のお客様を担当してまいりました。

転職を考えるようになったきっかけは、営業活動を通して人やビジネス課題に深く関わる中で、誰かの役に立つことに大きな喜びとやりがいを感じたことです。

この経験から、より直接的に人に貢献できる仕事がしたいと思い、転職活動に至りました。

IT人材支援を専門とする御社において、私がこれまで培ってきた対人スキルとIT知見を最大限に活かし、即戦力として貢献したいと考えております。

本日はどうぞよろしくお願いいたします。

 

面接官の意図は?

面接官が採用面接の冒頭で自己紹介を求めるのには、いくつかの理由があります。

 

<面接官が自己紹介を求める理由>

・応募者の人柄や雰囲気を把握したい

・どの程度コミュニケーションスキルがあるのか知りたい

・後の質疑応答で深掘りするテーマを選定したい

・緊張をほぐし、話しやすい雰囲気を作りたい

 

「まずは応募者がどんな人なのか知りたい」というのが面接官の心情です。履歴書や職務経歴書からは読み取れない応募者の人柄や雰囲気、話し方、コミュニケーション能力などをチェックしています。

 

質問に答える際のポイント

採用面接の自己紹介で大切なのは、自身の経歴や強みを簡潔に分かりやすく伝えることです。面接官から、「職歴や実績を交えて」「〇分程度で」などと指定されるケースもあるため、いくつかの回答パターンを用意しておくと本番で慌てずに対処できます。

 

・指定がなければ1分程度にまとめる

・最もアピールしたいこと(経歴やスキル、志望動機など)を端的に伝える

・入社への意気込みや熱意を一言付け加えると好印象

・話す際は明るいトーンと聞き取りやすいスピードを意識する

 

【人材コーディネーター面接】2. 転職理由に関する質問&回答例

机に広がる書類とビジネスマン

中途採用の場合、転職理由について必ず質問されます。前職を辞めた理由がネガティブな事情であった場合は、伝え方を工夫して前向きな姿勢を示すことが大切です。

 

転職理由の質問例

・転職理由を教えていただけますか?

・なぜ以前の会社を辞められたのですか?

・転職を決めた具体的なきっかけや背景をお聞かせください

・前職で不満だった点があれば、正直に教えていただけますか?

 

転職理由の回答例

転職を決意するに至った理由は、前職において、将来的なキャリアアップや報酬面の向上が望めないと判断したからです。新しい分野への挑戦となりますが、成長性が期待できる人材業界でキャリア構築と自己成長を実現したいと考えております。

 

現職では、成果に対する評価基準が曖昧で、個人の努力や実績が評価に反映されにくいと感じています。

私は、目標達成に向けて主体的に行動し、結果を出すことにやりがいを感じるタイプです。よって、自分の働きを正当に評価してもらえる、透明性の高い評価制度を持つ企業で業務に励みたいと考えております。

 

面接官の意図は?

転職理由を通じて面接官が確認したいのは、早期退職のリスクと自社との相性です。「入社後、また同じ理由で辞めてしまわないか」「自社の環境で活躍できそうか」という点を見ています。

 

<面接官が転職理由を求める理由>

・入社後の退職リスクを見極めたい

・自社と相性の良い人材か判断したい

・仕事やストレスに対する耐性をチェックしたい

・前向きな姿勢や成長意欲があるか確かめたい

 

質問に答える際のポイント

面接で転職理由について答える際は、ネガティブな印象を与えないように注意しましょう。事実を隠したり、偽ったりする必要はありませんが、前職の不満を前面に出し過ぎるとマイナス評価につながってしまいます。

 

・転職理由は事実に基づき、誠実に回答する

・前職の不満や愚痴を言わない

・ネガティブな理由はポジティブな表現に置き換える

・前向きな姿勢や今後の目標をアピールする

 

たとえ転職を決めた理由がネガティブなものであったとしても、前向きな表現に置き換えて伝えることで、面接官に好印象を与えることが可能です。

 

 

以下に言い換えの例をいくつか紹介しますので、参考にしてみてください。

 

退職・転職理由

ポジティブな表現例

仕事にやりがいが感じられない

より高い目標に挑戦し、自身の成長を実感できる環境で働きたい

年収が低い・昇給しない

成果や貢献度が正当に評価され、還元される企業で働きたい

昇進やキャリアアップが望めない

キャリアパスが明確な環境で、専門性を高めながら長期的に成長していきたい

上司や同僚と性格が合わない

より自分らしく仕事ができる環境でスキルを磨きたい

職場の雰囲気が悪い

チームで協力し、切磋琢磨できるような、オープンな環境で仕事に励みたい

会社の方針や将来性に不安がある

成長性の高い企業で、長期的にキャリアを築きたい

 

【人材コーディネーター面接】3. 志望動機に関する質問&回答例

身振り手振りを交えて説明するビジネスウーマン

人材コーディネーターの採用面接において、志望動機は非常に重要です。面接の合否にも大きく関わってくるポイントなので、事前の準備や対策を万全にして臨みましょう。

 

志望動機の質問例

・人材コーディネーターを志望する理由を教えてください

・数ある職種の中から、人材コーディネーターを選んだ理由は何ですか?

・弊社の志望動機をお聞かせください

・なぜ他社ではなく、弊社を志望したのでしょうか?

 

志望動機の回答例

私が人材コーディネーターを志望する理由は、人と企業の「架け橋」となる役割に大きな魅力を感じたからです。

 

前職の法人営業で培った提案力を活かし、人材コーディネーターという社会貢献性の高い仕事に挑戦したいと考えております。

 

人材コーディネーターを選んだのは、自分の強みである傾聴力と調整力を存分に活かせる職業だと考えたからです。

 

私が御社を志望した理由は、御社が掲げる〇〇という企業理念に強く共感したからです。

 

面接官の意図は?

面接官が志望動機を尋ねるのは、応募者の入社意欲や仕事への理解度を測るためです。「自社に腰を据えて、長期的に活躍してくれる見込みがあるか」「人材コーディネーターの仕事を正しく理解できているか」という点を見ています。

 

<面接官が志望動機を求める理由>

・入社意欲(人材コーディネーター職への意欲)を測りたい

・人材コーディネーターの実際の仕事を理解できているかチェックしたい

・自社の事業内容や特色を把握した上での応募であるか確認したい

・自社で長く働ける人物か見極めたい

 

質問に答える際のポイント

志望動機を伝える際は、「結論→理由→具体例→意思表示」という流れで話を進めると説得力が高まります。

 

1. 結論:志望動機を端的に一文で述べる

(例:私は〇〇と考え、人材コーディネーター職を志望しました)


2. 理由:志望動機の根拠となる具体的なエピソードや経験を説明する

(例:きっかけは前職での〇〇という経験です)


3. 具体例:経験やスキルをどう業務に活かせるか具体的に伝える

     あるいは、エピソードと絡めて応募企業を選んだ理由を伝える

(例:前職で培った〇〇力は人材コーディネーターの業務を行う上で役立つものであり~/~という経験から御社の〇〇という理念に強く共感したため)


4. 意思表示:入社後の目標や貢献できることをアピールする

(例:持ち前の〇〇を活かして早期に成果を上げることを目指します)

 

以下に、志望動機について答える際のポイントをまとめましたので、こちらも参考にしてください。

 

・志望動機は結論から論理的に伝える

・応募企業の特色と自分の強みを関連付けてアピールする

・転職・退職理由と志望動機に一貫性を持たせる(矛盾が生じないよう注意する)

・なぜその企業を選んだのかを明確に答えられるようにしておく

 

志望動機に関する追加質問

採用面接において、志望動機は重視されるポイントです。そのため、志望動機に関する質疑応答では、回答を深掘りされることが多くあります。

 

想定される質問を以下に挙げます。

 

<職種に関する質問>

・人材コーディネーターという仕事に興味を持ったきっかけは何ですか?

・具体的にどのような仕事をイメージしていますか?

・人材派遣のビジネスモデルを説明できますか?

・人材コーディネーターの大変なところは何だと思いますか?

 

<応募企業に関する質問>

・どのようなきっかけで弊社を知りましたか?

・弊社の印象を教えてください

・弊社のビジョンや企業理念をどのように感じますか?

 

面接官からの様々な質問に答えられるように、志望動機のブラッシュアップと企業研究をしっかりと行っておきましょう。

 

【人材コーディネーター面接】4. 自己PRに関する質問&回答例

ノートパソコンと白いノート

採用面接の中盤〜後半では、自己PRを促す質問が行われます。これまでの経歴やスキルに関連する質問だけでなく、考え方や価値観といった応募者自身を深く知るための質問も多く含まれます。

 

自己PRの質問例

・今までの経験を交えながら、自己PRをしてください

・あなたの強みとその根拠となるエピソードを教えてください

・仕事をする上で一番大切にしていることは何ですか?

・どんな時に仕事にやりがいを感じますか?

 

自己PRの回答例

私の強みは、柔軟なコミュニケーション能力と提案力です。

前職では5年間、販売員として若い方から年配の方まで、性別を問わず多くのお客様と接してきました。接客の際は、お客様が今何を考えているのか、どんなことに困っているのかに目を向け、その人に合った話し方や分かりやすい言葉を選んで説明することを意識してきました。

こうした取り組みの結果、お客様から高い評価をいただき、系列10店舗の中で顧客満足度トップの座を獲得することができました。

この前職で培った対話力とニーズを汲み取る力を御社での業務に活かし、業績拡大に貢献したいと考えております。

 

私が仕事で最も大切にしていることは、常に新しいことに挑戦し、自己成長を目指すことです。失敗を恐れず新しい手法を試し、その経験から何を学べるかに価値を置いています。

前職の営業では、独自にスコアリングを取り入れてお客様へのアプローチを効率化したことで、目標としていた年間の個人成績トップを達成することができました。

自分の強みである向上心とチャレンジ精神は、人材コーディネーターとして成果を出す上で大きな推進力になると考えております。

 

面接官の意図は?

採用面接で自己PRが求められる理由は、企業側が応募者をより深く理解し、採用後の活躍を予測するためです。「入社後の活躍が期待できるか」「人柄や価値観が自社の職場環境にフィットするか」といった点がチェックされます。

 

<面接官が自己PRを求める理由>

・応募者の強みやスキル、人間性などを把握したい

・将来的に活躍できる人材かポテンシャルを見極めたい

・求める人物像や社風にマッチしているか判断したい

・コミュニケーションの取り方や対話力をチェックしたい

 

質問に答える際のポイント

自己PRで大切なのは、「企業が求めるスキルや資質を備えていること」「入社後の活躍が期待できること」、この2点を強く印象付けることです。

 

自己PRは、単なる自己アピールの場ではなく、「これまでの経験や強みを活かして企業へどう貢献できるのか」をプレゼンテーションする重要な機会です。人材コーディネーターとして今後の活躍が期待できる、魅力的な人物であることをイメージさせることが鍵となります。

 

・人材コーディネーター職に関連のあるスキルや強みをアピールする

・実績は具体的な数値で示す

・入社後の活躍をイメージさせる

・事前に企業研究と自己分析を十分に行う

 

自己PRに関する追加質問

志望動機と同様に、自己PRに関しても様々な質問が行われます。想定される質問を一覧にまとめましたので、面接対策にお役立てください。

 

・長所と短所を教えてください

・あなたを採用するメリットは何ですか?

・人材コーディネーター以外にも興味のある仕事はありますか?

・今まで何かに本気で打ち込んだ経験はありますか?

・営業職やノルマに抵抗はありませんか?

・成功体験を教えてください

・仕事で壁にぶつかった時どうしますか?

・ストレス解消の方法は何ですか?

・人生で一番大切にしていることは何ですか?

 

面接では、定型的な質問事項に加え、応募者の思考力や人柄を深く掘り下げるためのイレギュラーな質問も多く行われます。様々な質問に答えるためには、事前に自己分析をしっかりと行い、自分の強みや価値観、人材コーディネーターを目指す動機などを明確にしておくことが必要です。

 

【人材コーディネーター面接】5. 逆質問に関する質問&回答例

書類に目を落とすビジネスウーマン

採用面接の最後に、面接官から「何か質問はありますか?」と尋ねられることがあります。いわゆる逆質問と呼ばれるもので、応募者側から面接官に質問をする機会が与えられます。

 

逆質問の質問例

・何か質問はありますか?

・最後に聞いておきたいことはありますか?

・もし質問があればお答えします

・気になる点や確認しておきたいことはありませんか?

 

逆質問の回答例

・入社後すぐに携わるのは、どのような業務になりますか?

 

・御社では、どのようなタイプの方が活躍していますか?

 

・この職種で成果を出している方の特徴や共通点を伺いたいです

 

・〇〇様(面接官)から見た、会社の魅力は何でしょうか?

 

・1日の業務の流れを教えていただけますか?

 

・配属部署のメンバー構成や雰囲気についてお聞かせいただけますか?

 

・差し支えなければ、評価制度や昇進の基準について教えていただけますか?

 

面接官の意図は?

面接官が逆質問の時間を設ける理由は様々です。主な理由としては、以下の4つが挙げられます。

 

<面接官が逆質問を求める理由>

・入社意欲や志望度を確かめたい

・応募者が何を重視しているのか知りたい

・対話力や適応力が備わっているかチェックしたい

・応募者の疑問を解消してミスマッチを防ぎたい

 

逆質問は、表向きには応募者の疑問を解消する目的を持ちますが、その受け答えも全て評価の対象となります。質問の選び方一つで、面接官に与える印象が大きく変わることもあるため注意が必要です。

 

逆質問がプラスの評価につながるように、事前に質問内容を厳選して準備を整えておくことが大切です。

 

質問に答える際のポイント

逆質問は、応募者にとって自分をアピールする最後のチャンスです。適切な質問を投げかけることで、入社意欲や積極性を強く印象付けることができます。逆質問を有効に活用して、内定への道を切り開きましょう。

 

・必ず何か質問をする

・「何をアピールしたいか」を意識して戦略的に質問を選ぶ

・調べれば分かる内容を質問しない

・待遇や福利厚生に関する質問は必要最低限に留める

 

逆質問をしなかったという理由だけで不採用になることはありませんが、「特にありません」と即答すると、企業への関心や入社意欲が低いと判断されるリスクがあります。

 

もし、どうしても質問が思い浮かばない場合は、代わりに面接への感謝と入社意欲を簡潔に伝えると好印象を与えられるでしょう。

 

 

<逆質問がない場合の回答例>

十分な説明をいただきましたので、現時点で質問はございません。面接中、〇〇や〇〇について詳しくお話を伺ったことで、ますます御社へ入社したい気持ちが強まりました。本日は私のために貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。

 

質問にスムーズに答えるには? 人材コーディネーターの面接を成功させる5つのポイント

チェックリストと虫眼鏡

人材コーディネーターのような対人業務がメインの職種では、面接での受け答えやコミュニケーションの取り方が大きな評価のポイントになります。

 

ここでは、面接で質問にスムーズに答えるための事前準備や対策を紹介します。

 

人材コーディネーターの役割や仕事内容を正しく理解する

人材コーディネーターという職業の役割や仕事内容を正しく理解し、口頭で説明できるようにしておきましょう。

 

面接では、仕事に対する理解度を確認するための質問も行われます。具体例を挙げると、「人材コーディネーターとはどのような仕事か説明できますか?」「業務を行う上でどのような困難や課題が想定されますか?」などです。

 

人材コーディネーターの実際の仕事やその大変さを知った上で志望していることを、意気込みとあわせて伝えられると高評価につながります。

 

自己分析を深める

自身の採用メリットを明確に提示できると、面接での評価が高まります。そのためには、事前に自己分析をしっかり行い、人材コーディネーターの仕事に活かせる自分の強みを見つけておくことが必要です。

 

例えば、営業、人事、接客といった経験や、コミュニケーション能力、調整力、目標達成力などのスキルは、大きなアピールポイントになります。

 

自分の強みをアピールする際は、根拠となる具体的なエピソードや実績を示すことも大切です。話に説得力が生まれ、入社後に活躍する姿をより鮮明にイメージさせることができます。

 

企業研究をする

面接では、応募者の入社意欲や企業への理解度をチェックするために、「弊社を志望する理由を教えてください」「弊社のどこに魅力を感じますか?」など、企業に関する質問をされることがあります。

 

このような質問にスムーズに答えるためには、入念な企業研究が不可欠です。事業内容や理念、社風、企業の特色などを把握しておくのはもちろん、「他社ではなく、なぜその企業を選んだのか」という問いに答えられるようにしておくことも必要です。

 

人材コーディネーターとしての将来像を明確にする

自分の中で、目指すべき人材コーディネーター像を明確にしておくことも重要です。「どのような人材コーディネーターになりたいですか?」「今後のビジョンを教えてください」など、面接官から目標を問われた際に、目指すものが定まっていれば、自分の言葉ですらすらと答えられます。

 

自分の将来像を具体的にイメージできる人は、イレギュラーな質問にも強いです。臨機応変に一貫性のある主張ができるため、面接官からの信頼を得られるでしょう。

 

面接を想定して練習を繰り返す

事前に、本番を想定した面接の練習を行うことをおすすめします。可能であれば、自分以外の第三者に面接官役をお願いして、対話形式で練習を重ねると効果的です。面接の流れと質疑応答に慣れておくことは、本番での自信につながります。

 

面接の練習では、丸暗記した回答をただ述べるのではなく、自分の考えや思いを状況に応じて表現できるように訓練することが大切です。完璧な回答を目指すよりも、自分の言葉で誠実に話すことを心がけましょう。

 

面接官の質問に答えられない、言葉に詰まってしまった時の対処法

注意マークのアイコンを指差す手

採用面接は、自分が思っている以上に緊張するものです。事前に面接の練習を繰り返し行っていても、本番で頭が真っ白になってしまうことは誰にでも起こり得ます。

 

ここでは、面接中に「何をどう答えていいのか分からない」「何も浮かばない」という状況に陥ってしまった場合の対処法を紹介します。

 

対処法1. 考える時間をもらう

面接官の質問にすぐに答えられない時は、ひとまず考える時間をもらいましょう。気持ちを落ち着かせる時間があれば、難しい質問でも答えられる可能性は十分にあります。

 

・「申し訳ございません。少し考える時間をいただけますか?」

・「考えを整理する時間をいただけますでしょうか?」

・「30秒ほど考えさせてください」

 

考える時間をもらうこと自体は、マイナス評価にはなりません。ただし、考える時間が長すぎるのは好ましくないため、30秒~1分程度を目安にするといいでしょう。

 

話し始める際には、「お時間をいただきありがとうございました」と一言添えると丁寧な印象を与えられます。

 

対処法2.「分かりません」と正直に伝える

考える時間をもらったものの、どうしても回答が浮かばない場合は、「分かりません」と正直に伝えましょう。

 

質問された以上は何か答えなければと焦るものですが、無理をして的外れな回答をすれば、かえって評価を下げてしまいます。

 

・申し訳ございません。分かりません。私の勉強不足です。

・申し訳ございません。勉強不足で質問にお答えすることができません。

 

「分かりません」と正直に伝えることは、必ずしも悪い評価につながるとは限りません。準備不足とみなされる可能性はありますが、一方で「自分が至らないことを素直に認められる人」「正直な人」と人間性を評価してもらえる場合もあります。

 

対処法3. 質問を再確認する

質問の意味が分からない、理解できないという場合は、面接官に「それは〇〇という意味でしょうか?」と確認してみましょう。共通認識を持つことで、適切な回答につなげられます。

 

・恐れ入ります。ご質問いただいた〇〇は、〇〇という認識で合っていますでしょうか?

・ご質問の〇〇とは、〇〇のことでしょうか? それとも〇〇でしょうか?

 

分からないことを率直に確認する姿勢は、新しい環境で成長する上で必要なことです。質問の仕方次第で、良い評価につながる場合もあるでしょう。

 

注意! 黙り込んでしまうのはNG

面接で答えられない場合に一番やってはいけないことは、黙り込んでしまうことです。沈黙の状態が長く続くと、面接官から、「臨機応変な対応ができない」「プレッシャーに弱い」といったマイナスイメージを持たれてしまいます。

 

面接中、頭が真っ白になって何も浮かばない場合は、正直にありのままの状況を伝えるのも一つの手です。「申し訳ございません。緊張で考えが上手くまとまりません。30秒ほどお時間をください」など言葉にすることで、不測の事態における判断力や対応力を示すことができます。

 

人材コーディネーターの面接でよくある失敗例

苦悩するビジネスマン

人材コーディネーターの採用面接で起こりがちな失敗例を紹介します。同じような失敗をしないように、あらかじめ対策をしておきましょう。

 

質問に対して的外れな回答をしてしまう

人材コーディネーターとしての強みを問われているのに、関連性の低い語学力をアピールするなど、質問の意図を汲み取れない回答はマイナス評価になります。

 

「コミュニケーション能力に問題がある」「相手の真意を読み取る能力に欠ける」とみなされ、人材コーディネーターの適性がないと判断される可能性があります。

 

志望動機が弱い

具体性のない志望動機は、面接官の心に響きにくいです。例えば、「人と関わるのが好き」「誰かの役に立ちたい」といった気持ちは、人材コーディネーターの仕事をする上でプラスに働きますが、志望動機としては不十分です。

 

人材コーディネーターを志望するに至った具体的なきっかけや、なぜその企業、その職業でなければならないのかを、明確に説明できるようにしておきましょう。

 

ネガティブな発言や他責思考が目立つ

前職の批判やネガティブな転職理由は、面接官にマイナスの印象を与えてしまいます。「上司から不当な扱いを受けた」「社内の雰囲気が悪い」などの発言は、たとえ事実であったとしても、心証を損ねるリスクがあります。前職での不満や嫌だったことを長々と話すのももちろん避けるべきです。

 

転職理由はネガティブな要素を含むことが多いため、質問に答える際は、聞き手が受ける印象を意識して、前向きな表現を心がけましょう。

 

緊張で話したいことが飛んでしまう

「緊張しすぎて話す内容を忘れてしまう」「言葉に詰まってしまう」というのも、面接でのよくある失敗です。緊張を無くすことは難しいため、頭が真っ白になってしまった場合に備えて、何らかの対応策を準備しておくと落ち着いて対処できます。

 

例えば、「緊張で言葉が出てこない時は面接官に打ち明けて考える時間を1分もらう」など、ルールを一つ決めておくだけでも安心につながります。

 

身だしなみやマナーに問題がある

人材コーディネーターの採用面接において、「清潔感がない」「言葉遣いや態度に問題がある」と判断されることは、大きなマイナスポイントになります。

 

人材コーディネーターは、企業の採用担当者や求職者など多くの人と直接関わるため、見た目の印象や雰囲気、話し方なども重要視されます。面接の際は、身だしなみやマナーにも十分に気を配りましょう。

 

内定への近道! 転職エージェントを利用すれば無料で面接対策が受けられる

ノートパソコンを持った笑顔の女性

面接対策を万全にしたいのであれば、転職エージェントを利用するのも一つの手です。多くの転職エージェントでは、求職者に対して無料で模擬面接を実施しています。キャリアアドバイザーが面接官役となり、想定される質問を投げかけてくれるので、本番に近い環境で面接の練習ができます。プロの視点でアドバイスや改善点を提供してもらえることや、面接で不安な点を相談できることも魅力です。

 

人材コーディネーターを志望する場合は、人材業界に強い転職エージェントを選ぶことをおすすめします。人材業界の採用事情に精通しているため、より専門的な面接対策が期待できます。

 

事前対策を万全にして人材コーディネーターの面接に臨もう

この記事では、人材コーディネーターの採用面接でよく聞かれる質問と回答例や、面接を成功させるポイントなどを紹介しました。面接はどうしても緊張してしまうものですが、事前の対策を徹底すれば、何か問題が生じた場合でも落ち着いて対処できます。準備と対策を万全にして人材コーディネーターの面接に臨みましょう。

 

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この記事の監修者

長沢 ひなた

外資系アパレルで販売・チーム運営を経験後、美容クリニックのカウンセラーに転身。60名中3名のみのトップカウンセラーとして表彰され、マネージャーとして大規模なチームマネジメントも経験する。


「人生単位での変化」を支援したいとの想いからキャリアアドバイザー職へ転身し、入社半年での異例の昇格、1年でリーダーに就任。現在は、キャリアアドバイザー職への転職を専門に、業界構造を熟知した的確な支援を行っている。▶︎詳しく見る

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