2025年7月12日公開
最終更新日:2025年7月12日
投稿者:キャリアアドバイザーAgent求人ナビ編集部

人材コーディネーターの職務経歴書作成完全ガイド!転職を成功に導く書き方とは

人材コーディネーターは、派遣会社や人材紹介会社で求職者と派遣先企業をマッチングさせる役割を持つ職種です。求職者の希望と企業のニーズへの理解が欠かせません。転職の際には履歴書とともに職務経歴書の提出が必要です。職務経歴書は自分の強みやスキル、実績などを企業側にアピールできる大切な書類です。この記事では、人材コーディネーターへの転職に効果的な職務経歴書の書き方を項目ごとに詳しく解説します。

 

人材コーディネーターの職務経歴書の基本構成

職務経歴書にペンで記入しようとする手

職務経歴書は、就職・転職をする際に企業側から履歴書とともに提出を求められることが多い書類です。履歴書は求職者の氏名や住所、学歴などの基本情報を書くのが一般的です。職務経歴書は求職者のこれまでの職務経歴や自己PRなど、詳しく記入します。

 

企業が「自社に合う人材か」「戦力になる能力や適性があるか」などの判断材料とするため、非常に重要な書類といえます。人材コーディネーターは、人材派遣会社や人材紹介会社に勤務して求職者と企業をつなぐ役割を持った職業です。人材業界での職務経験があれば、就職・転職に有利といえます。

 

職務経歴書の構成内容は次の通りです。

 

・職歴要約

・職務内容

・スキル

・資格・免許

・自己PR

 

求職活動では、募集要項の欄に「履歴書のみ」と記載されている場合を除き、職務経歴書は用意しておくのがよいでしょう。面接の際には採用担当者は、履歴書や職務経歴書を見ながら質疑応答がおこなわれることが多いです。書類に記載した内容と面接の回答は統一するように心がけましょう。

 

「職歴要約」と「職務内容」の書き方のポイント

黒板に書かれた「実績」の文字

「職歴要約」は、「職務要約」や「経歴要約」と表記されていることがありますが、書く内容は同様です。人材コーディネーターやキャリアカウンセラーの経験があれば詳しく書くようにしましょう。人材コーディネーターは企業に対して「営業」としての性質もあるため、営業経験者も転職に有利です。「職歴要約」と「職務内容」の書き方のポイントを解説します。

 

職歴要約の書き方のポイント

「要約」の欄なので、これまでの経歴について簡潔に、かつわかりやすくまとめます。用紙の3〜4行(200〜250文字程度)が目安です。会社名や業種、職務、携わったプロジェクトの内容、実績などを要約します。

 

応募が殺到する人気の企業では、書類選考で職歴要約だけを見て採用の可否を判断することも稀にあります。職務経歴書の冒頭部分で、記載するボリュームも多くないため、後半で自分の強みをアピールしようと考えるかもしれません。しかし、最初が肝心です。自分はいかに企業が求める人材にマッチする経歴を持っているかをまとめましょう。

 

職務内容の書き方のポイント

職務内容は、会社名だけでなく所属部署まで詳細に記載して、職歴をアピールする箇所です。勤めた会社が複数にわたる場合もすべて記載します。

 

・在籍期間

・所属部署

・担当業務

・実績

 

これらを第三者にもわかりやすいよう、数値を用いて記載します。「在籍期間」は月単位でよいでしょう。会社名や雇用形態(正社員・派遣社員・契約社員など)、会社の規模(資本金・従業員数)も書くとわかりやすくなります。上場している企業の場合はその旨を加えます。非上場企業はとくに触れなくてもよいでしょう。

 

「担当業務」「実績」は「職歴要約」では書ききれなかった経歴や実績を書く欄です。営業職や販売職の場合は、営業・販売実績を「〇〇%の売上達成率」「部署内順位〇位」と表現して強い印象を残しましょう。

 

人材コーディネーターにマッチする「スキル」「資格」

積み上げられた本とメガネ、「SKILL」のブロック

人材コーディネーターとして働く上で絶対に必要という資格はないため、未経験でも十分に採用されます。異業種での社会人経験がプラスに働くこともあります。「スキル」の欄には自信を持ってアピールできる専門性の高い知識やスキルを書きましょう。

 

求職者や企業と良好な関係を築き、求職者に寄り添って就職・転職の支援をおこなう人材コーディネーターにはさまざまなスキルが役立ちます。例えば、次のようなスキル・能力です。

 

・コミュニケーション能力

・マネジメント能力

・パソコンスキル

・語学力

・ビジネススキル全般

 

これらの能力に長けていることを証明できるエピソードがあれば、相手に伝わりやすいです。

 

「資格」は人材業界に関連するものはとくに詳しく記載しましょう。人材コーディネーターへの転職の場合、「キャリアコンサルタント」「キャリアコンサルティング技能士」「産業カウンセラー」などの資格があれば有利です。その他「TOEIC」や「TOEFL」「ITパスポート試験」なども記載するとよいでしょう。資格取得の年月日も忘れずに記入します。

 

応募時点で資格取得のために勉強をしている人は「〇年〇月〇日の〇〇資格試験に向けて勉強中」、受験済みで結果待ちの人は「〇〇資格を受験して現在結果待ち」と記載します。自己成長に意欲的に取り組んでいると印象づけられるでしょう。

 

採用担当者に響く人材コーディネーターの「自己PR」の書き方

面接を受けている男女

職務経歴書の中でも比較的自由に書ける「自己PR」は。自分のアピールポイントを存分に書ける重要なパートです。人材コーディネーターの職務内容をよく理解した上で「適性がある」「採用したい」と思わせるPR文を書きましょう。「自己PR」を記載する際のポイントを解説します。

 

企業が求める人物像に合うスキルや能力

求人に「歓迎要件」「求める人物像」と記載がある場合は、自分の強みや能力で該当するものを「強み」として書くのが望ましいです。求人情報をきちんと読みこみ、求められる人物像と自分がマッチしているか分析しましょう。人と接することが多い人材コーディネーターは対人スキルが重視されます。次のような能力があれば、優先的に記載しましょう。

 

・コミュニケーション能力

・ヒアリング力

・問題解決能力

・適応力

・交渉力

・ミッションへのコミット力

 

これらの能力は人材コーディネーターへの適性をみる資質として重要です。しかしただ「ヒアリング力には自信を持っています」と端的に書いても、採用担当者には響きません。キャリアの中でヒアリング力が役に立ったシーン、成果、実績などを記載します。最後にはそのスキルをどう人材コーディネーターの職に活かせるのか、企業にどう貢献できるのか、などの具体例を挙げて結びの文章にしましょう。

 

仕事に役立つ経験

職種や職務内容が異なっていても、キャリアから得た経験や実績は、人材業界でも役立ちます。ビジネス上の成功体験があればアピールポイントとして有利です。

 

・新たなプロジェクトの成功に大きく貢献した

・チームワークの力で難易度の高い目標を達成できた

・サービス業で顧客満足度の向上に貢献した

・新部門の立ち上げに尽力した

 

成果や実績は数値を含めると説得力が増します。注意したいのはチーム単位で成功をおさめたときに「自分はどんな役割を担ったか」を記載することです。顧客対応や取引先企業との交渉などは人材業界の職務内容と似ているため、アピールしやすい体験といえます。

 

入社後、どのように活躍するのかがイメージしやすい体験を選びましょう。最後は企業に対する熱意や意欲を成功体験とリンクさせるようにまとめます。

 

転職回数が多い場合

転職回数の多さ、とくに短期間で複数の会社を退職している場合、どうしても「すぐに辞めてしまうのでは」と考えられてしまいます。経歴や実績の豊富さが有利に働くこともありますが、転職理由については誠実に伝えるほうがよいでしょう。

 

株式会社マイナビ発表の「転職動向調査2025年版(2024実績)」(※1)によると、転職の理由は「給与が低かった」25.5%、「仕事内容に不満があった」23.1%、「職場の人間関係が悪かった」21.2%という結果でした。

 

しかし、企業側がネガティブなイメージを抱く転職理由は避けたいところです。次のようにポジティブな内容にしましょう。

 

・自分の能力を活かせる職場で働きたい

・チーム間で良好なコミュニケーションがとれる環境で働きたい

・能力や実績を適正に評価してくれる会社で働きたい

 

転職理由は面接で聞かれることがあります。一貫性のある回答ができるよう、用意しておきましょう。また、企業側に「定着して働ける」と感じてもらえるよう、企業の社風や理念を研究して、人材コーディネーターへの意欲と熱意をアピールします。

 

転職理由は企業によっては不要な場合もあります。記入の有無や書き方に迷う時は、利用する転職エージェントのキャリアアドバイザーや人材コーディネーターに相談しましょう。職務経歴書記入のアドバイスや添削などのサポートが受けられる転職エージェントを選ぶとよいでしょう。

 

※1 出典:株式会社マイナビ「転職動向調査2025年版(2024実績)」

https://career-research.mynavi.jp/reserch/20250312_92959/

 

職務経歴書のフォーマットとテンプレート

ダウンロードした職務経歴書とペン、スマートフォン、キーボード

職務経歴書のフォーマットとテンプレートは、WEB上の求人サイトや転職サイトでダウンロードできます。サイトによっては会員登録後、ログインが必要です。シンプルで誰にでも読みやすい書式がベストです。

 

自分が使いやすいフォーマットを選ぶ

職務経歴書のテンプレートには、WordやExcelがあります。自分が使いやすいファイル形式を選びましょう。市販の職務経歴書に手書きで書くのもいいですが、パソコンで入力したほうが編集しやすく読みやすい場合もあります。A4用紙サイズで2〜3枚に収まるようにしましょう。

 

作成ツールの活用

文章を考えるのが苦手な人は、職種別に職務経歴書の文面を自動作成してくれるツールを活用するのもよいでしょう。働きながら転職活動をしており忙しくて時間が確保できない人にもおすすめです。AIを使った完成度の高い無料ツールなどもあります。

 

ただすべてを作成ツールに依存してしまうと、よい個性が出せず平凡な職務経歴書になってしまいます。文章の構成などは参考にしつつ、オリジナリティが出せるように調整しましょう。

 

職務経歴書の形式

職務経歴書の形式には、次の3種類があります。

 

・逆編年体形式

・編年体形式

・キャリア形式

 

「逆編年体形式」は職歴を現在から過去にさかのぼって並べるタイプです。現在の職業が人材業界に近いものだったり、直近の経歴をとくにアピールしたかったりといった時に使います。新卒から順調にステップアップをしている人におすすめです。

 

「編年体形式」は過去から現在へと職歴を記載します。第二新卒などまだ職歴があまりない人におすすめです。キャリアを積み重ねている場合は、時系列が逆になるため、わかりづらいかもしれません。

 

「キャリア形式」は「営業職」「マーケティング職」などキャリアごとに分けて書くスタイルです。専門分野で一定のスキルや実績がある場合、効果的です。形式に迷った時は「逆編年体形式」がよいでしょう。

 

人材コーディネーターの職務経歴書は自分の意欲やスキルをアピールできるチャンス

職務経歴書は履歴書や面接と同様に、転職時にあなたが持つ能力や実績をアピールできる重要なものです。人材コーディネーターとしての適性や意欲が採用担当者に伝わるよう、工夫しましょう。転職エージェントの中には職務経歴書の添削を支援してくれるところもあるので要チェックです。人材業界の求人が豊富な転職エージェントを選びましょう。

 

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