2024年11月11日公開
最終更新日:2024年11月17日
キャリアドバイザーはやりがいがある楽しい職種! お仕事としての難しい面や苦労することも合わせて紹介
人と話すことや悩みを解決してあげることが好き、目標に向かって頑張ることが好き、といった理由でキャリアアドバイザーを目指す人が増えてきています。こうした面に適性のある人なら、楽しく充実した毎日を送れるでしょう。
この記事では、キャリアアドバイザーを検討している方に向けて、現場からの実際の声や楽しい面・大変な面を合わせてご紹介します。ぜひ見出し一覧も参考に、必要な情報からチェックしてみてください。
▼キャリアアドバイザーの基本知識や具体的な仕事内容についてはこちらの記事でも総合的に解説しています。
現職のキャリアアドバイザーからは「楽しい」という具体的な声が多い! 毎日楽しく活躍できている理由
キャリアアドバイザーへの転職を検討している人にとって「実際の業務はどのようなものなのか」「楽しく働ける理由は何なのか」は気になるものです。ここでは就職・転職活動の現場で活躍している現職のキャリアアドバイザーの実際の声をご紹介します。
大手就職支援企業でチャレンジしているキャリアアドバイザー Aさんの声
大手就職支援企業で働いているキャリアアドバイザーのAさんは、自身が仕事を探している時期、なかなかマッチする仕事が見つからず苦労した経験から人材業界に興味を持った一人です。
のんびりとしている環境よりも、忙しくてもたくさんのことを経験できる大手企業を選択しました。入社1年目は当然苦労の連続。会社の上司や先輩からのアドバイスや教えを覚えること、実践することに精一杯でした。
そして入社2年目のAさんに転機が訪れます。会社の事業方針の変更にともない、大規模な人事異動が実施されたのです。Aさんはキャリアアドバイザーとしての職にとどまれましたが、一緒に働いていた多くの先輩や仲間たちが他の部署に異動になり、戸惑いや不安が生じました。
しかし、Aさんは上司の心強い後押しや好きなキャリアアドバイザーという仕事を続けられることもあり、気持ちを切り替えることにしました。そして「もう新人ではない」「もし失敗しても次に活かす」と思いを新たにしました。
それからは求職者に対して、より的確なアドバイスができるよう努めてきました。1日に十数人〜20人もの求職者を担当する忙しい日々でしたが、一人ひとりに丁寧に情熱を持って向き合うようにしてきたのです。その熱意は求職者にも伝わり「Aさんのように楽しく働けるようになりたい」といわれたことも。
キャリアアドバイザーにとって求職者と関われるのはほんの一時期ですが、求職者にとっては人生に関わる大きな決断のときであり、節目になる時期。そのような時期を一緒に過ごし、お手伝いをすることにAさんは大きなやりがいを感じており「なにより求職者と話すことが楽しい」といいます。
Aさんは求職者との面談のなかで得意なことや好きなことを見つけて「自分らしさ」が活かせるようアドバイスしています。転職に成功した人から「自分では思ってもみなかった業種の会社だったが、とても楽しく働けている」と感謝の言葉をもらったときには本当にうれしかったのだとか。
現在、Aさんは以前に比べて自分自身が強くなれたと語ります。求職者の人生の大きな節目に立ち合うなかでトラブルやピンチを乗り越えてきた賜物といえるでしょう。
入社5年を越え、なお大きなやりがいを持続しているキャリアアドバイザー Bさんの声
入社5年を越えるキャリアを持つBさんは、自身の就職活動を行う際にすでに人材業界に興味がありました。複数社を見ながら「一緒に働けたら楽しそうな仲間・社風」という観点から入社先を選択。
キャリアアドバイザーとして働くなかで、誰とでも気兼ねなく話し合える社風が、そのまま求職者との良好なコミュニケーションにもつながっているといいます。キャリアアドバイザーという仕事はときには面談の練習を手伝う、希望するキャリアと採用が決定した企業とマッチしているかを照らし合わせるなど多岐にわたります。
そのようななかで求職者との密なコミュニケーションは不可欠といえるでしょう。Bさんは求職者の気持ちや希望に寄り添いながらも、各フェーズにおいては俯瞰的な視点で実際に役立ててもらえるようなアドバイスができるよう心がけているそうです。有益なアドバイスが求職者と企業とのマッチングという実績につながっています。
Bさんは、一生懸命勤め先を見つけたいと頑張っている人と並走して自分も頑張れることがとても楽しいと語ります。求職者と一緒に苦労を重ねながらも、見事採用が決まったときには自分のことのようにうれしく「また頑張ろう」という気持ちになれるそうです。
毎日いろいろな人とコミュニケーションをとりながら、求職者の希望に添える成果が出たときの喜びはキャリアアドバイザーならではのものといえるでしょう。
国家資格を取得し、キャリア “コンサルタント” として2,000人以上の求職者をサポートしてきたCさんの声
キャリアコンサルタントとして活躍するCさんは、カウンセリングや講座を通して、これまで2,000人以上の求職者をサポートしてきました。多方面にわたる業務のなかでとくに求職者と「話す」ことに重きをおき、そのなかで自分なりのノウハウを確立してきたのだとか。
求職者と話すときにはとりとめのない話をしているようで、明確な意図がある質問を挟みこむようにしています。質問に答えていくうちに求職者自身が新たな気づきを得たり、就職・転職に関する思考がより深まったりといったことがあるそうです。人生のステージを一歩進めるような気づきを求職者が得られる様子を見ることは非常にうれしい瞬間といえます。
その反面、求職者は一人ひとりが違う性格や悩み、強みを持っているので成功へ導くためのアドバイスには決まった正解がない点が難しいところです。Cさんは求職者とコミュニケーションをとる最初の段階で信頼関係が築けるように心がけ、プライベートな話なども盛り込みながら、求職者自身の考えを引き出すようにしています。
キャリアアドバイザーやキャリアコンサルタントに丸投げするのではなく、求職者が自分の意思で就職・転職先を決める、そのサポートができたときうれしいと感じるそうです。すべての求職者に通用するサポートがないだけに、成功したときの喜びはひとしおなのでしょう。
楽しい仕事には苦労もつきもの! キャリアドバイザーの大変な部分と、乗り越えて成長する楽しさ
楽しく、やりがいのあるキャリアアドバイザーの仕事ですが、すべてうまくいくとは限らず、壁にぶつかることも少なくありません。ここではキャリアアドバイザーの具体的な苦労面と乗り越え方についてご紹介します。
相談者の希望や悩みの「すべてには応えきれない」とき
求職者の希望やキャリア、悩みなどは千差万別です。親身にサポートしていても「すべてには応えきれない」というジレンマを抱えることがあるようです。とくにまだ経験が浅いうちはトラブルに対する対処方法も完全ではないため「私の力不足」と感じる人も多いです。
精一杯のサポートをしても成果につながらなかったときは、その失敗を次の機会に活かせるように、失敗を経験ととらえPDCAサイクルでまわすのが有効です。経験を積むうちにトラブルに対するさまざまな対処方法が身についていくでしょう。
コミュニケーションの相性や自分の力不足で、相談者に心を開いてもらえないとき
キャリアアドバイザーと求職者の間にコミュニケーションは不可欠です。しかし、相手と相性が合わない、自分のスキル不足などが原因で円滑なコミュニケーションがとれないこともあるでしょう。限られた時間のなかで求職者に心を開いてもらえない場合、相手の真の希望が聞けず最善のサポートができません。
こうした事態に陥らないためには、うまく面談をこなしている上司や先輩に同席させてもらい、ノウハウを学ぶのもひとつの対策方法です。
求職者と企業の間で板挟み状態になってしまうとき
キャリアアドバイザーの役割は求職者のサポートだけではありません。企業が求める人材を紹介するのも大事な仕事です。求職者が就職・転職を希望する企業があっても、企業側が求めるスキルが求職者のスキルとマッチしないことも多々あるでしょう。つまり、求職者と企業の板挟み状態になってしまうのです。
解決するためには求職者に対して別の企業を紹介する方法があります。求職者の希望に最大限に添える、最初の企業とはまた違った魅力のある企業を見つけることが大切です。
すぐに成果が出ないとき
キャリアアドバイザーの成果は、企業にもよりますがすぐに結果が出ないことがあります。実際に成果が出るまでに数か月かかる場合もあり、焦りやストレスを感じることもあるでしょう。
できるだけストレスをためないよう周りのサポートが得られる環境を作りましょう。「すぐに成果はでない」と意識して中長期的な視点で取り組むことも大切です。
求職者を手助けするだけでなく、企業として短期的な利益を目指すとき
キャリアアドバイザーは勤めている会社にとっては「営業」としての一面も持っています。企業が求める人材を紹介して手数料をもらって事業が成り立っているため、一定のノルマを課されることも少なくありません。
求職者のサポートを行いつつ、会社の短期的な利益も生み出さなくてはならないのです。もしノルマが厳しいと感じたら上司や先輩に相談するなどの策を講じましょう。
仕事内容や順序を最適化できず、残業や休日出勤となってしまうとき
慣れないうちは仕事の内容や順序を最適化できず、残業や休日出勤の必要がでてきます。また、転職希望者の多くは働きながら転職活動をしているため、連絡をとれるのが就業後または休日といったケースも多いです。
生活リズムが不規則になりがちですが、業務の効率化やルーティン化などを実践してみてできるだけ負担にならないように工夫してみましょう。残業や休日出勤が多いようであれば、朝の出勤時間を遅らせてもらう、代休をとるなどを会社に相談するのもひとつの手段です。
楽しく充実感のあるキャリアドバイザーの「とある一日」
実際にキャリアアドバイザーとはどのように仕事を進めているのか、一日の流れを例にご紹介します。
10:50 出社
実際の始業時間は9時や10時など早い企業がありますが、就業後に面談がある日などは遅い時間に出社することが多いです。
11:00 始業・ミーティング・メール対応
朝礼や部署内のミーティングで現在の仕事の進捗状況を共有します。具体的には達成目標や成果の発表などを行います。情報共有をすることでどんなサポート・サービスが成果につながったのかが把握できます。
12:00 上司とワークフローの確認
週次レビューなどの形で行われ、業務の方向性の確認や目標設定などに使われます。
13:00~ 昼食
14:00~ 求職者との面談ロールプレイング、電話相談など
午後からは個人で担当する求職者対応がおもな仕事です。合間に最新の求人の把握や業界の動向の勉強などを行います。
16:00~ 求職者への架電、面談など
夕方からは求職者に連絡がつきやすくなるため、電話をかけて今後のスケジュールの打合せをしたり、実際に面談を行ったりといった業務をこなします。
20:00 退社
9月〜3月の繁忙期には退社時刻が遅くなることがあります。
勤めている会社の規模や業務内容によって一日のタイムスケジュールは異なりますが、チームでのミーティングや情報共有などがこまめに行われます。楽しく働きつつも、しっかりと求職者にサポートできる体制が整っているのです。
キャリアアドバイザーは「資格なし・未経験」からスタートできる職種
キャリアアドバイザーは資格なし・未経験でも始められる仕事です。多くの場合、最初からたくさんの求職者を担当するわけではなく、少ない対応数からじっくりスタートでき、徐々にスキルアップができます。
転職エージェントや人材派遣会社などは、アドバイス経験を積んだプロが揃っているため、自分の仕事の進め方や不安についても相談しやすく、的確なアドバイスをもらえるので初心者でも安心して働けます。求職者の人生に寄り添い、その人の未来を一緒に考えるという気持ちが何より大切です。
仕事が楽しいからこそ、自ら極めたいと感じて自然に業界のことを勉強したり、プライベートでも関連資格などに挑み始めたりといった人が多くいます。
キャリアアドバイザーはチャレンジしたての人からも、極めた人からも「楽しい」という声が多く聞かれる仕事
キャリアアドバイザーはチャレンジを始めたばかりの人からも長くキャリアを積んだ人からも「楽しい」という声が多く聞かれる仕事です。求職者に寄り添い、希望通りの就職・転職がかなったときには大きな喜びとやりがいを感じられます。
人と話すのが好きな人や悩みを解決するのが得意な人にはとくにおすすめの仕事といえるでしょう。
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