2024年11月10日公開
最終更新日:2024年11月17日
キャリアアドバイザーに向いている人はどのような人? やりがいや業務内容と合わせて解説
キャリアアドバイザーは未経験でもチャレンジしやすい職種の一つであり、他業種から転職できるチャンスが十分にあります。
この記事では、キャリアアドバイザーに向いているのはどのような人なのか、その特徴を詳しく解説していきます。求められる適正やスキル、キャリアアドバイザーの実際の仕事内容なども紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
▼キャリアアドバイザーの基本知識や具体的な仕事内容についてはこちらの記事でも総合的に解説しています。
キャリアアドバイザーは未経験者がチャレンジしやすい職種
キャリアアドバイザーの仕事に興味があるものの、「経験がなければ転職は難しいのでは?」「特別な資格が必要なのでは?」と、躊躇している人もいるのではないでしょうか。結論から言うと、キャリアアドバイザーになるために必要な資格はなく、未経験でも十分に転職が可能です。
実際に求人サイトでキャリアアドバイザーを検索してみると、「未経験可」「未経験者歓迎」といった求人案件が多く出てきます。キャリアアドバイザーへの道は広く開かれており、未経験であってもチャレンジしやすい仕事といえるでしょう。
キャリアアドバイザーにはこのような人が特に向いている!
キャリアアドバイザーに向いている人の特徴を紹介していきます。
人との会話が好き・コミュニケーション能力が高い
キャリアアドバイザーは、常に人と接する職業であるため、前提として人が好きであることが求められます。求職者の相談に応じ、希望条件に合った求人を紹介することが主な業務となりますが、それ以外にも企業の担当者とやり取りをしてスケジュール調整をしたり、待遇面の交渉をしたりするなど、人と関わる業務が非常に多いです。人と関わるのが好き、コミュニケーションが得意、そんな人はキャリアアドバイザーに向いているといえるでしょう。
人から相談されることが好き
人の相談に乗ることが得意で前向きなアドバイスができる人は、キャリアアドバイザーの適性があるといえます。キャリアアドバイザーは、求職者との面談から入社後のフォローまで一貫してサポートし、様々な相談に応じます。転職への不安やキャリア形成の悩み、入社先での不満など、相談内容は多岐にわたります。求職者一人ひとりの状況や性格を踏まえた上での対応が必要となり、寄り添う力や的確なアドバイス力が求められます。
人の長所を的確に見つけ出せる
日頃から人の長所を見つけるのが得意な人は、その能力をキャリアアドバイザーの仕事に活かせます。長所というのは、なかなか自分では気付きにくいものです。素晴らしい長所があるにもかかわらず、それに気付いていない人も多くいます。
例えば、求職者本人が自覚していなかった新しい長所を発見できれば、今後のキャリアにプラスになります。求職者の自信にもつながり、より良いキャリア選択が実現します。
会話相手の反応に応じて柔軟な切り替え・提案ができる
求職者の中には、企業とのマッチングがなかなか実現しないことで気持ちが焦り、ネガティブな思考になってしまう人もいます。そのような場合に、新しい提案や前向きな言葉で、求職者の感情やモチベーションを上手にコントロールするのもキャリアアドバイザーの役割です。相手の反応や感情を的確に読み取り、前進できるよう背中を押せる人は、この職業に向いているといえるでしょう。
マルチタスクが得意で、あらかじめ一日の合理的な計画を立てられる
キャリアアドバイザーは複数の求職者を担当します。そのため、同時並行的に対応を進めなければならず、高い管理能力が求められます。多忙な業務の中でもミスや遅れが発生しないよう、一日のスケジュールを細かく分けて管理し、計画的に業務を遂行します。面談・提案、企業へのエントリー、選考日程の調整など、各求職者が選考のどの段階にいるのか、進捗状況を常に把握しておくことも重要です。
様々なタスクを同時にこなしていく必要があるため、日頃から計画性がある人やマルチタスクが得意な人は、その特性を活かすことができるでしょう。
人の役に立つことに喜びを感じられる
人の役に立つことや、他者の成功に喜びを感じられる人は、キャリアアドバイザーに適任です。キャリアアドバイザーには、求職者一人ひとりの声に耳を傾け、目標達成に向けて真摯に向き合う姿勢が求められます。時には自身の予定を後回しにして、求職者のために多くの時間や労力を費やすこともあります。
人の成功を自分の喜びと感じられる人であれば、どのような状況下でもポジティブな気持ちで業務に取り組むことができるでしょう。
状況の分析や問題解決に取り組める
問題解決力や分析力に長けている人もキャリアアドバイザーに向いています。求職者は何かしら悩みや目標を持っているものですが、自身の中で曖昧になっていたり、上手に言語化できなかったりすることが多々あります。このような場合に、求職者の課題や希望を具体化し、目標達成のために何をすべきか提案するのもキャリアアドバイザーの役目です。
問題の整理に役立つ論理的思考や客観的な視点を持ち合わせていると大きな強みとなるでしょう。
未知の分野に関して学習意欲を持てる
キャリアアドバイザーは、様々な業界や業種に関する知識が必要とされ、市場の動向やトレンドにも敏感でなくてはなりません。未知の分野に対して興味を持てる人であれば、業務に役立つ幅広い情報を難なく吸収することができるでしょう。
また、知的好奇心が高いと、求職者がどのような人物なのか、性格や思考、価値観などを自然と深掘りできます。求職者自身のことを丁寧に知ることによって、よりクオリティの高いサポートが可能になります。
目標達成意欲が高い
キャリアアドバイザーは成果を求められる仕事です。主体的に業務に取り組み、目標達成に向けて努力できる人でなければなりません。求職活動は順調に進むこともあれば、そうでない場合もあります。企業とのマッチングが上手くいかず行き詰まりを感じた時でも、諦めることなく自分の時間とエネルギーを注げるような気概のある人物が適任といえます。困難な壁にぶつかっても諦めない気持ちや、目標に対して多角的なアプローチができる能力が重要になります。
成果が出なくても気持ちを切り替えられる
気持ちの切り替えができることも、キャリアアドバイザーに必要なスキルです。キャリアアドバイザーが目標達成に向けてどんなに努力をしても、成果に結びつかないことがあります。なぜなら、最終的に転職を決めるのは求職者であり、また、求人数は景気の動向に左右されるためです。もちろん中にはキャリアアドバイザーの力量不足が原因のケースもあります。
キャリアアドバイザーの仕事は、順調に進まないことも多いため、ネガティブな気持ちを引きずらないことが大事です。たとえ上手くいかなくても、気持ちを切り替えて業務に臨める人が向いています。
このような人はキャリアアドバイザーのお仕事が苦手かも?
これまでに紹介した内容とは反対に、キャリアアドバイザーに向いていない人の特徴についても見ていきましょう。
人と長時間接することを重荷に感じてしまう人
キャリアアドバイザーは常に人と接する仕事であるため、人と関わることが苦手な人にとっては負担に感じられる可能性があります。求職者との面談のほか、企業との条件交渉や日程調整なども業務に含まれるため、コミュニケーションが苦手な人は慣れるまで苦労することになるでしょう。
時間配分が苦手な人
キャリアアドバイザーは複数の求職者を担当するため、日々のスケジュールを計画的に管理し、対応していく必要があります。計画を立てるのが苦手な人や時間配分ができない人には難しく感じられる場面も多いでしょう。
同時に複数のことを処理することが苦手な人
求職者の面談や企業への推薦、選考日程の調整、入社後のフォローなど、キャリアアドバイザーの仕事内容は多岐にわたります。それに加えて、同時進行で複数の求職者に対応しなければならないため、マルチタスクが苦手な人には大きな負担となる可能性があります。
プライベートを何より重視したい人
キャリアアドバイザーは求職者の都合に合わせて対応を行うため、遅い時間や休日に業務が発生することがあります。状況に応じて柔軟な対応が必要になり、プライベートを一番に優先したい人にはストレスに感じられるでしょう。
こまめな連絡をとることが苦手な人
キャリアアドバイザーの業務において、メールや電話でのやり取りは日常的に発生します。求職者や企業担当者とコミュニケーションを取る機会は非常に多く、連絡をすることに苦手意識のある人には負担となる可能性があります。
情報を整理するのが苦手な人
求職者のキャリアを整理し、今後のビジョンを明確にするのもキャリアアドバイザーの仕事です。求職者を次のステップに導く的確なアドバイスをするためには、客観的な視点で論理的に考える能力が求められます。情報の整理や分析が苦手な人は、キャリアアドバイザーに不向きといえるでしょう。
誰が相手でも自分の考えを貫きたい人
キャリアアドバイザーには、多様な視点で物事を提案する柔軟性が求められます。自分の考えや方法論に絶対的な自信があるとしても、それを求職者に押し付けるのは避けるべきことです。求職者の抱える課題を解決し、理想を実現するには、本人が納得した上で取り組んでいくことが重要になります。
失敗に落ち込みやすい人
キャリアアドバイザーの仕事は順調に進まないことも多いため、気持ちの切り替えが必要になります。努力が成果に結びつかないこともめずらしくなく、落ち込みやすい人やいつまでも失敗を引きずってしまう人には辛い仕事となってしまう可能性があります。
キャリアアドバイザーに向いている人は、共通点がある他の職種にも向いている
キャリアアドバイザーに向いている人は、以下のような職種でも活躍できるでしょう。
キャリアカウンセラー
キャリアカウンセラーでは、相談者との対話、およびカウンセリングが主業務となります。対話を通じて、キャリア形成や職業選択を支援する職業です。キャリアアドバイザーと同様に面談が中心業務となりますが、企業への人材紹介などの営業活動がないことが大きな違いといえます。
キャリアコンサルタント
キャリアコンサルタントは国家資格の名称であり、キャリアコンサルタントを名乗るには資格取得が必要です。キャリアコンサルタントの仕事内容は、キャリアアドバイザーとほぼ同様のものとなります。
キャリアコーチング
キャリアコーチングは、相談者の自己実現と目標達成をサポートする仕事で、面談が中心業務となります。専門的な視点でアドバイスを行い、その対価として相談者からコーチング料を受け取ります。求人の紹介や直接の職業紹介などは行わないのが一般的です。
リクルーティングアドバイザー
リクルーティングアドバイザーは、企業の採用活動をサポートする職業です。その多くが人材紹介会社の営業職であり、企業の採用ニーズをヒアリングした上で最適なマッチングを仲介します。
人材派遣会社のコーディネーター
人材派遣会社のコーディネーターは、人材コーディネーターと呼ばれることもあります。派遣スタッフの登録や面談、求人企業とのマッチングなどを行う仕事です。必要に応じてカウンセリングや派遣先で勤務するスタッフへのフォローも行います。
キャリアアドバイザーに向いているかもと感じたら、具体的な仕事内容をチェック!
キャリアアドバイザーの主な業務内容をまとめました。
なお、企業によっては業務を分業している場合もあり、必ずしも一人の担当者が全てを担うわけではありません。ここでは、一般的なキャリアドバイザーの対応業務として紹介しています。
企業に対して業務内容や方針のヒアリング
企業に対して、求人内容のヒアリングを行います。給与や業務内容、応募資格といった基本情報のほか、求める人物像や社風についても確認します。求職者とのミスマッチが起こらないよう、企業が求める人材を明確に把握する必要があります。
求職者のスカウト
求職者のデータベースを元にスカウトメールを送ります。ポジションや条件など待遇面でのメリットをアピールして、自社への応募を促します。
求職者との面談
求職者との面談は、オンライン通話や電話で行われることが多く、希望に応じてメールやチャット、対面で実施します。面談では、転職を希望する理由や就業先に求める条件、経歴、キャリアプランなどのヒアリングを行います。
求人紹介
面談で得た情報をもとに、求職者に適した求人を選定し、提案します。なぜこの求人を提案したのか、求職者とって有利な点や希望条件に一致する部分などを具体的に説明します。
履歴書・職務経歴書の作成サポート
企業へ応募する際に必要となる履歴書や職務経歴書の作成をサポートします。添削やアドバイスを行い、応募書類のクオリティを高めます。
面談対策
面談を成功させるための事前対策を行います。マナーや身だしなみといった基本的なことから、よく聞かれる質問内容の確認、本番を想定した質疑応答などを行います。
条件・待遇面の調整
内定後、求職者の意向を踏まえて、企業と入社時の条件交渉を行います。直接聞きにくい年収などの待遇面や入社日の交渉もキャリアアドバイザーが引き受けます。
入社後の企業側・入社者側へのフォロー
入社後も求職者と定期的にコンタクトを取り、懸念点がないか状況を確認します。何かトラブルが発生した場合は、キャリアアドバイザーが企業と求職者の間に入り、問題解決を図ります。
キャリアアドバイザーのやりがい
キャリアアドバイザーの仕事は大変な面もありますが、それ以上にやりがいがあり、達成感が得られるものです。
求職者や企業からの感謝
求職者や企業の担当者から「ありがとう」の言葉をもらえることは、大きなやりがいの一つです。「希望通りの転職が叶った」「優秀な人材を採用できて助かっている」といった感謝の声は、キャリアアドバイザーとして働く上でモチベーションになります。
求職者が入社後に活躍
担当した求職者が入社後に活躍している様子を知ることは、キャリアアドバイザーにとって嬉しいものです。新しい環境で能力を発揮する姿を目の当たりにすることで、マッチングの成功を実感することができます。
様々な職種・立場の人と接することができ人脈が広がる
キャリアアドバイザーは職業柄、様々な立場の人と接します。そこで出会った人と交流が生まれ、長期にわたって良い関係を築けたり、人脈が広がったりするなど、自身に影響を与えてくれることもあります。人とのコミュニケーションが好きな人には、天職となる可能性もあります。
自分がおこなっている仕事自体が社会貢献になる
キャリアアドバイザーの仕事は、人や社会を幸せにする仕事といえます。求職者の希望に沿った転職が実現すれば、生活や人生はより豊かなものになります。また、理想とする人材を採用できた企業は、業務の安定化や生産性向上を図ることができます。このように社会的意義の高い仕事であることも、やりがいの一つといえるでしょう。
将来を踏まえた自分自身のキャリアになる
キャリアアドバイザーとして経験を積むことは、自分自身の成長につながります。様々な人と関わりを持てることで、幅広い業界やビジネスに関連した知識を得られます。コミュニケーションスキルも磨かれるため、将来的なキャリア選択の幅が広がるでしょう。
キャリアアドバイザーになるときに大切な心構え
ここでは、キャリアアドバイザーを目指す上で知っておきたい心構えを紹介します。
他人の人生に影響を与える役割であることを理解しておく
職業の選択は人生に大きな影響を与えます。キャリアアドバイザーの助言によって、求職者の人生が変わる可能性があるということです。求職者が目指すものや大切にしている価値観をしっかりと把握し、責任感を持って対応することが求められます。
臨機応変な対応が必要になることを理解しておく
キャリアアドバイザーは求職者と企業の仲介役であり、臨機応変な対応が求められます。イレギュラーな要望が出ることや、急な都合変更が起こることはめずらしくありません。状況に応じて柔軟に対応する能力が必要になります。
キャリアアドバイザーとしての営業利益を出すことも大切となる
多くの場合、キャリアアドバイザーにはノルマが課せられます。ホスピタリティを持って仕事に取り組むことは大切ですが、自社の事業収益にも貢献する必要があります。
キャリアアドバイザーになる方法
キャリアアドバイザーの求人は常に存在しています。未経験からチャレンジ可能な求人も多いため、気になる求人があれば積極的に応募してみるといいでしょう。
効率的に仕事を見つけたい人は、無料で登録できる転職エージェントを活用するのもおすすめです。転職エージェント自体にキャリアアドバイザーが在籍していることが多く、自身の強みや経験を活かせる求人を紹介してもらえます。
キャリアアドバイザーへの適性をより高めておくためにおすすめの講座や資格
これからキャリアアドバイザーを目指す人に向けて、おすすめの講座や役立つ資格を紹介します。
キャリアアドバイザーやキャリアコーチングの養成講座
基礎的な知識やスキルを身につけたいのであれば、キャリアアドバイザーやキャリアコーチングの養成講座を受講するのもおすすめです。受講後、認定試験に合格すると資格を取得できるものもあります。
キャリアコンサルタント
キャリアコンサルタントは国家資格です。登録制の名称独占資格であり、キャリアコンサルタントを名乗れるのは有資格者のみとなります。資格取得により、一定水準の知識を有することが証明できるため、キャリアアドバイザーとしての信頼性が高まります。
キャリアアドバイザーは将来性のあるお仕事
キャリアアドバイザーは将来性のある職業といえます。世間の動向は、旧来の終身雇用から流動性のある働き方へシフトしており、転職市場は2024年以降も拡大すると予測されます。企業側では人材確保のニーズが増えており、求職者側からすると転職のニーズが増えている状況です。両者の仲介役となるキャリアアドバイザーの需要は今後も増加するでしょう。
キャリアアドバイザーが向いている! と感じたら今すぐ応募を
この記事では、キャリアアドバイザーに向いている人の特徴をはじめ、求められる適正やスキル、実際の仕事内容などを解説しました。キャリアアドバイザーは未経験からチャレンジできる職業であり、他業種からの転職も十分可能です。 豊富な求人の中から自分に合った仕事を効率的に見つけたい人は、転職エージェントの利用も検討するといいでしょう。
キャリアアドバイザー職に少しでも興味がわきましたら、キャリアアドバイザー求人ナビの転職支援サービスをご活用ください。ご経歴やご志向をお伺いしながら、具体的な求人イメージや活かせそうな経験などお話させていただきます。まずは以下ボタンより、面談予約してください。
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