2025年4月17日公開
最終更新日:2025年4月17日
キャリアアドバイザーに求められるコーチングスキルとは? 仕事に活かせるテクニックも紹介
キャリアアドバイザーにとって、コーチングスキルは欠かせないスキルの一つです。求職者のキャリア形成を支援し、より良い転職につなげるためには、コーチングスキルを養う必要があります。
この記事では、キャリアアドバイザーに求められるコーチングスキルについて解説します。コーチングスキルの基礎知識や習得方法、仕事に活かせるテクニックなどを詳しくお伝えします。
キャリアアドバイザーに必要とされる「コーチングスキル」とは
コーチングスキルとは、相談者の気づきや自己理解を促し、目標の設定から達成までを支援する能力です。対話を通じて相談者の内面にある願望や能力を引き出します。
コーチングスキルは、求職者の職業選択をサポートするキャリアアドバイザーにとって、必要性の高いスキルです。コーチングスキルを磨くことで、求職者一人ひとりの可能性を最大限に引き出し、より良いキャリア選択と目標の実現につなげていくことができます。
キャリアアドバイザー業務にも役立つコーチングの三原則
コーチングを行う際の基礎となる「コーチングの三原則」について解説します。コーチングを効果的なものにするためには、次の3つの要素を意識する必要があります。
・インタラクティブ(双方向)
・オンゴーイング(現在進行形)
・テーラーメイド(個別対応)
この3つの要素は、それぞれが密接に関連しており、どれ一つとして欠かせません。これら3つをすべて実践することでコーチングの効果が発揮されます。
インタラクティブ(双方向)
コーチングでは、双方向のコミュニケーションが基本となります。双方向のコミュニケーションとは、コーチングを行う側と相談者が対等な立場で、お互いに意見や感情を伝え合い共有するコミュニケーションの取り方です。「一方通行ではないコミュニケーション」と言い換えると分かりやすいでしょう。
例えば、コーチングを行う側が相談者に対して一方的に質問やアドバイスをするだけの状況下では、相談者がどのような価値観を持ち、本心では何を考えているのか汲み取ることが難しくなります。深く考える必要がないため、コーチングの目的である新しい気づきや発見も起こりにくくなります。
コーチングを行う際は、常に会話のキャッチボールを意識しながら対話することが大切です。自然と双方向のコミュニケーションが実現するような、話しやすい環境を作ることも心がけましょう。
オンゴーイング(現在進行形)
コーチングの効果を高めるには、コーチングを行う側と相談者が継続的に関わり合うことが必要です。なぜなら、たった一度のコーチングで相談者の思考を整理したり、課題解決に導いたりすることは難しいからです。
環境や状況にもよりますが、通常、コーチングは頻度を決めて定期的に実施していくことで高い効果を得られます。相談者と継続的に向き合い、考えや行動に前向きな変化が見られれば、そのまま良い方向へ進めるよう支援します。
コーチングは、長期的な取り組みです。相談者の課題解決や目標達成に向けて伴走し、包括的なサポートを提供していきます。
テーラーメイド(個別対応)
コーチングでは、相談者一人ひとりに合わせた対応を行うことが求められます。人それぞれ考え方や価値観、経験値が異なるため、その人に最適なアプローチを選択することが重要です。
例えば、AさんとBさんの目標が全く同じであったとしても、達成するための効果的な方法はそれぞれ異なります。同じ方法を提案しても、Aさんでは大きな成果が出て、Bさんには全く進展がなかったという結果はよく見られます。
キャリアアドバイザーの業務においても、同様のことが言えます。様々なタイプの求職者が存在するため、対話を通じて性格や価値観を探り、効果的にアプローチしていく必要があります。
コーチングスキルを構成する5つの要素
コーチングスキルには、以下の要素が含まれます。
・傾聴力
・質問力
・承認力
・フィードバック力
・リクエスト力
コーチングを成功させるためには、これらの能力が不可欠です。それぞれどのようなスキルなのか、具体的に見ていきましょう。
傾聴力
傾聴力とは、相手の話に耳を傾け、その真意を理解する能力です。単に言葉を受け止めるだけでなく、相手の言葉の背景まで知ろうとする深いレベルの聞き方を指します。
相談者が抱える個人的な悩みや潜在的な要望を引き出すためには、傾聴力が不可欠です。コーチングでは、相手が話をしている時は口を挟まない、相槌や表情で共感を示すといった聞く姿勢が求められます。
話を聞いている間は、相談者の言葉だけでなく、表情や声のトーン、仕草などにも目を向けることが大切です。話している内容がどれほど重要なことなのか、本音で話してくれているのかなど、感情や心の動きを読み取りやすくなります。
<コーチング時のポイント>
・会話を遮らない、話を最後まで聞く
・意見や考え方を否定しない
・相槌や表情で話への関心を示す
・会話の中で共感を示す
・表情や声のトーン、仕草からも情報を得る
質問力
質問力とは、状況に合わせて質問を投げかけ、必要な情報や意見を引き出す能力のことです。的確な質問は、相談者の内面にある答えや本音を引き出すことにつながります。
コーチングでは、相談者の現状の整理や目標達成のために様々な質問をします。コーチングを行う側が設定した答えに誘導するのではなく、相談者自らの力で気付き、今後を選択できるような問いかけを行います。
相談者が回答に困っている様子であれば、質問の仕方を変えてみたり、一緒に考えを整理したりするなどフォローすることが大切です。質問に答えられないことで強いストレスを感じると、コーチングが苦痛になってしまうことがあります。
<コーチング時のポイント>
・状況に応じて的確な質問を投げかける
・こちらの考えに誘導する質問はしない
・質問の切り口を変える
・質問がプレッシャーにならないように配慮する
・質問攻めにしない
承認力
承認力とは、相手を認めることで、やる気や成長意欲を引き出す能力のことです。ここで言う「相手を認める」とは、相手を肯定的に評価し、ともに喜んだり褒めたりすることを指します。
コーチングにおける承認には、4つの種類があります。
存在承認:存在や状態を肯定し、認める(受け入れる)こと
行動承認:行動や努力を認めたり褒めたりすること
成長承認:過去と現在を比較して、成長を認めたり褒めたりすること
成果承認:結果や成果を認めたり褒めたりすること
コーチングでは、相談者の発言や行動をよく観察し、どの部分がどのように成長したのか具体的に伝えることが重要になります。これにより、相談者は自身の変化を認識でき、目標達成に向けてのモチベーションが向上します。
<コーチング時のポイント>
・相手の変化を敏感に察知する
・成長した部分を具体的に褒める
・目標達成にかかわらずプロセスや努力を認める
・肯定的な姿勢で対応する
・会話の中で相手の名前を呼ぶことを意識する
フィードバック力
フィードバック力とは、相手の行動や考え方を評価し、客観的に指摘する能力です。相手をよく観察した上で、改善や成長を促すためのアドバイスを行います。
コーチングにおいて、フィードバックは相談者の気づきや成長に大きく貢献します。相談者はこれまで自分では気付かなかった課題や改善点を知ることで、次なる目標に向けて努力できます。
フィードバックを実施する際は、伝え方に注意が必要です。強い口調やストレートな言葉で伝えると、相談者は指摘や批判を受けているように感じてしまいます。そのような受け取られ方をすると、反発心やモチベーションの低下を招くおそれがあります。そもそも相談者がフィードバックを必要としているかどうか、見極めることも必要でしょう。
<コーチング時のポイント>
・客観的な視点でアドバイスを行う
・指導や忠告のような伝え方にならないよう注意する
・相手の感情や受け取り方に気を配る
・親身な態度で実施する
・フィードバックの必要性を見極める
リクエスト力
リクエスト力とは、相手を励ましたり適切な提案をしたりして、行動を促す能力です。相手が自分で決めたことを達成できるよう、やる気の出る言葉をかけたり、具体的な行動を持ちかけたりします。目標達成への意欲を高めるために、背中を押してあげるようなイメージです。
コーチングでは、基本的に相談者の自立心や自主性を尊重しますが、迷いがある場合には、「~してみては?」とアクションプランを提案することも有効です。その提案が納得するものであれば、目標達成に向けて大きく前進できる可能性があります。
また、不安を感じている相談者に対しては、「あなたなら大丈夫」「君ならできる」など勇気付ける言葉が力になります。相談者のやる気や行動を後押しするには、相手の性格を踏まえて言葉や表現を使い分けることが大切です。
<コーチング時のポイント>
・相手の性格や状況に合わせて言葉や表現を選ぶ
・目標を達成するための指示や命令はしない
・自身は補助的な役割であることを意識する
・ハードルの低いことから提案してみる
・勇気付けられる言葉をストックしておく
これまでに紹介した「傾聴力」「質問力」「承認力」「フィードバック力」「リクエスト力」は、どれもキャリアアドバイザーの業務に役立つスキルです。これらのスキルを身に付けておけば、求職者との面談や転職活動をサポートする過程で大いに役立つでしょう。
コーチングスキルを身に付ける方法
コーチングスキルを習得する方法として、以下の5つが挙げられます。
・書籍から知識を得る
・講座やセミナーを受講する
・実際にコーチングを受けてみる
・練習や実践を重ねる
・資格を取得する
自分に合った方法をぜひ実践してみてください。
書籍から知識を得る
コーチング初心者におすすめしたいのが、書籍から学ぶ方法です。コーチングに対する世間の関心が高まっていることもあり、様々な関連書籍が出版されています。これからコーチングを学びたい方向けの書籍も多いため、基礎知識の習得に役立ちます。
書籍であれば、普段忙しい人でも隙間時間を使って自分のペースで学習できます。物理的なスペースを取らない電子書籍や、作業をしながら音声で読書ができるオーディオブックなどを活用するのもおすすめです。
講座やセミナーを受講する
コーチング関連の講座やセミナーを受講することで、スキルを習得する方法もあります。基礎的な内容のものから上級者向けのものまで幅広いため、自身のレベルに合わせた選択が可能です。また、学習期間も様々で、1日で完結するセミナーから、長期的に学びを深める本格的な講座まで用意されています。
講座やセミナーといえば、かつては講師と参加者が実際に顔を合わせて行う対面式が主流でしたが、近年ではインターネットを利用したオンラインセミナーも増加しています。同様にeラーニングの普及も進んでおり、誰でも手軽に学習できる環境が整っています。効率的にコーチングスキルを身に付けたいのであれば、オンラインサービスでの学習を検討してみるのもいいでしょう。
実際にコーチングを受けてみる
自分自身が実際にコーチングを受けてみるのも有効な方法です。プロのコーチングを実際に体験することで、コーチングとはどのようなものか具体的にイメージできるようになります。
コーチングを体験する中で学べるものは多くあります。特に、コーチングの実際の流れや進め方、コミュニケーションの取り方などは、本や教材で学習するよりも実際に体験した方が分かりやすく、より多くの知識を得られるでしょう。
コーチング初心者であれば基礎知識の習得のために、既にコーチングを実施する側であればスキル向上のために、プロのコーチングを受けてみるのも一つの手です。
練習や実践を重ねる
実務で必要となるコーチングスキルは、知識や情報を頭に入れるだけでは身に付きません。やり方が分かっていても経験がなければ上手くいかないため、実践の機会を設ける必要があります。
実務で役立つコーチングスキルを身に付けるためには、ロールプレイングやピアコーチングで練習を積み重ねることが有効です。実際のコーチングの場面を想定してやり取りを行うことで、自身の中に応用的な知識やスキルを定着させることができます。また、客観的なフィードバックが受けられるため、今後の課題や改善点が明らかになります。学びと実践、改善を繰り返すことによって、コーチングスキルは着実に向上していきます。
資格を取得する
コーチング関連の資格を取得することもスキルアップにつながります。資格取得には、2つの大きなメリットがあります。1つ目は、資格の取得に向けて学ぶ過程で、専門的なコーチング知識を習得できることです。そして2つ目は、資格取得が一定の知識を有する証明になることです。資格を取得すると周囲からの信用を得やすくなるため、クライアント企業との関係構築や転職の際にもプラスに働きます。
なお、コーチングには国家資格がなく、民間事業者による資格のみとなります。代表的な資格を以下に紹介します。
・国際コーチング連盟 ICF認定資格
・一般社団法人 日本コーチ連盟 コーチング資格
・(一財)生涯学習開発財団認定コーチ資格
それぞれ学べる内容や資格取得の難易度が異なるため、自分に合ったものを検討してみましょう。
キャリアアドバイザーがコーチングスキルを高めるメリット
これまで、コーチングスキルの重要性について解説してきましたが、キャリアアドバイザーがコーチングスキルを習得することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、キャリアアドバイザーがコーチングスキルを高めるメリットを、実際の業務と関連付けて解説します。
対話を通じて考えが整理される
求職者との対話の中で、話によく耳を傾け、適切な質問を投げかけることによって、求職者自身の思考の整理を手助けできます。求職者の自己理解が深まれば、本当にやりたい仕事や曖昧になっていた価値観が明確になります。今後のキャリアの方向性や目標が定まり、実現に向けて行動を開始できます。
隠れた本音やニーズを引き出せる
求職者の潜在的な望みを引き出し、満足度の高い転職につなげることができます。求職者にヒアリングを行う際、コーチングスキルの一つである傾聴力が役に立ちます。表面的な言葉だけでなく、表情や仕草などにも目を向けることで、求職者の心の動きや本音を捉えやすくなります。
目標が明確になり、転職の方向性が定まる
求職者の中には、「自分の進むべき道が分からない」という人も多くいます。そのような人と丁寧に対話し、今後のキャリア設計を一緒に考えていくこともキャリアアドバイザーの大切な仕事です。コーチングのスキルが存分に発揮される場面ともいえるでしょう。
求職者の目標や将来像を具体化する際は、提案やアドバイスは控えめに行い、求職者の自主性を尊重することを意識します。キャリアドバイザーはあくまでもサポート役であることを忘れないようにしましょう。
効果的な自己PRを作成できる
コーチングスキルを習得することで、質の高いカウンセリングを提供できます。求職者の内面により深くアプローチできるため、既に明らかになっている強みや長所に加え、潜在的な魅力の発見につながります。転職活動を有利にする効果的な自己PRを作成できます。
モチベーションアップにつながる
コーチングスキルの一つであるリクエスト力を磨くことで、求職者のモチベーション向上に貢献できます。リクエスト力とは、目標達成に向けての行動を後押しするスキルです。「大丈夫、君ならできる」と励ましたり、「〇〇をしてみたら?」と提案を行ったりして相手をやる気にさせます。適切な声掛けをすることによって、求職者は前向きな気持ちで転職活動に取り組めるようになります。
信頼関係が構築される
コーチングスキルは、信頼関係の構築にも役立ちます。求職者と対話をする際、傾聴や承認を意識して行うことで自然と信頼感が増していきます。
求職者との間に信頼関係が築かれると、キャリアアドバイザーは単なる情報提供者ではなく、信頼できるパートナーとして認識してもらえます。求職者が安心して本音を話せるようになれば、内面への理解が深まり、持ち前の強みやポテンシャルを最大限に引き出すことができるでしょう。
キャリアアドバイザーの仕事に活かせるコーチングテクニック
キャリアアドバイザーが求職者に対応する際に役立つコーチングのテクニックを紹介します。
・コーチングマインドを身に付ける
・コミュニケーションタイプを見極める
・傾聴姿勢を示す
・言葉以外のメッセージを読み取る
・質問の仕方を工夫する
・対話から価値観を明確化する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
コーチングマインドを身に付ける
コーチングマインドとは、コーチングを効果的に行うための心構えや姿勢のことです。もっとも大切なのは、「すべての答えは本人が持っている」という認識を持つことであり、コーチングを行う側は、相談者に備わっている力を引き出すためのサポート役に徹します。
コーチングを実施する際は、以下のポイントに配慮します。
・自立心や自主性を重んじる
・話を遮らずに最後まで聞く
・相手を否定しない
・相手の意見や価値観を尊重する
・指摘ではなく、質問で相手に気づきを与える
・肯定的な態度で接する
コーチングを行うコーチと相談者の関係性は、キャリアアドバイザーと求職者の関係に近いものがあります。求職者と面談やカウンセリングを行う際は、上記のポイントを意識してみるといいでしょう。
コミュニケーションタイプを見極める
良好な関係を築くためには、まずは相手がどのようなタイプの人物か見極めることが大切です。相手のタイプを把握した上で、その人に合ったコミュニケーション方法を選ぶと円滑に距離を縮められます。
タイプ判断によく用いられる手法として、「ソーシャルスタイル理論」や「DiSC理論」が挙げられます。それぞれの特徴を簡単に紹介します。
<ソーシャルスタイル理論>
ソーシャルスタイル理論とは、人の言動を「感情」と「意見」の強弱で、4つのタイプに分類したものです。各タイプの特徴とコミュニケーションのコツを以下にまとめました。
<DiSC理論>
DiSC理論とは、人の性格や行動パターンを4つのタイプに分類したものです。「主導型」「感化型」「安定型」「慎重型」に分かれます。
事前に相手のタイプを知ることで、効果的な接し方や言葉のかけ方が分かるようになります。コミュニケーションをより円滑なものにしていくことができるでしょう。
傾聴姿勢を示す
相手に対して傾聴姿勢を示すことは、存在承認や信頼構築につながります。受け入れられているという安心感が生まれ、自由に考えや感情を表現しやすくなります。
キャリアアドバイザーの業務でも活用できる傾聴のテクニックを以下に紹介します。
ペーシング:話す速度や声のトーン、話し方などを相手に合わせる
オウム返し:相手の発言を繰り返したり要約したりする
うなずき:会話の中でうなずきや相槌を適度に挟む
アイコンタクト:相手と視線を合わせて表情で理解や共感を伝える
大切なのは、「しっかりと話を聞いている」という姿勢を相手に伝えることです。相手との関係構築が促進され、より深いレベルでの理解につながります。
言葉以外のメッセージを読み取る
相手が発する言葉が、すべて真実とは限りません。言葉では「特に不安はありません」と言っていても、何か不自然な様子があれば、本音を隠している可能性があります。相手の真意を探るには、言葉以外の情報に目を向けることも必要です。
<チェックポイント>
・目の動きや表情(目が泳ぐ、表情が暗い、緊張感がある)
・声のトーン(声のトーンが変化する、声が震える)
・話のスピード(早口になる、話題を逸らす)
・態度(ソワソワ落ち着かない、繕う様子が見られる)
質問の仕方を工夫する
コーチングでは、質問によって相談者に気づきを与えます。効果的な質問をするためには、
状況に合わせて質問の仕方を変えることがポイントとなります。
質問のテクニックとして代表的なのが、「クローズドクエスチョン」と「オープンクエスチョン」です。この2つを使い分けることで、効率的に多くの気づきや成長の機会を引き出すことができます。
クローズドクエスチョン:「はい」「いいえ」で答えられる質問
例)「その方向性で進めていいですか?」
「来週から取り掛かれそうですか?」
オープンクエスチョン:自由に答えられる質問(「はい」「いいえ」で答えられない)
例)「どのような方向性で進めたいですか?」
「いつから取り掛かれそうですか?」
クローズドクエスチョンは、相談者の意思を明確にしたり、行動や決断を促したりする場面で有効です。一方、オープンクエスチョンは相談者の思考を広げ、意見や考えを引き出します。
対話から価値観を明確化する
コーチングの効果を最大化するには、前提として相手の考え方や価値観を知る必要があります。そのための方法として、以下が挙げられます。
・様々な角度から質問する
・価値観リストを利用する
・言動や表情を観察する
・制限なく自由に発言してもらう
キャリアアドバイザーが求職者をサポートする際も、相手を知ることが求められます。仕事や人生において何を一番大切にしているか、どんな時にやりがいを感じるかなど、求職者の価値観を明確にすることによって、より良いマッチングへとつなげられます。
キャリアアドバイザーに求められるスキル一覧
キャリアアドバイザーには、コーチング以外にも様々なスキルが求められます。業務を行う上で必要となるスキルを一覧表にまとめました。
キャリアアドバイザーに必要なスキルは多岐にわたりますが、そのほとんどが業務を通じて自然と身に付いていきます。求職者のキャリア実現や目標達成のために真摯に取り組むことがスキルアップにつながります。
キャリアアドバイザーにはコーチングスキルが必須
この記事では、キャリアアドバイザーに求められるコーチングスキルについて解説しました。コーチングの知識やテクニックは、キャリアアドバイザーが求職者と面談やカウンセリングを行う際に大いに役立ちます。求職者にとって最善のキャリアを選ぶ助けとなり、満足度の高い転職を実現できるでしょう。
キャリアアドバイザー求人ナビの転職支援サービスではキャリアアドバイザー職を募集する企業の裏側まで熟知したエージェントが転職を支援いたします。人材紹介会社の中でもキャリアコンサルティング要素の多い支援をする企業とそうでない企業があり、そういった差も理解しながらフィットする求人をご提案させていただきます。
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